2025Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 一般に領土紛争は外交的な解決が難しい。しかも近年、不幸なことにそうした事案は珍しくなくなっている。しかし、そもそもなぜ、わずかな土地をめぐって苛烈な国家間対立が発生し、解決や対話の糸口を失ったまま慢性化してしまったり、ときに軍事的な決着にゆだねられたりしてしまうのだろうか。 この授業では、竹島/独島問題や尖閣諸島問題とともに、現代日本の領土問題を構成している北方領土問題について、国際関係史(国際関係論の知見と歴史学の方法をあわせた学問)の観点から接近することで、領土紛争の発生・激化・慢性化のメカニズムへの理解を深め、その解決の糸口を探る。具体的には、まず北方領土問題の歴史的経緯についての信頼できる知見を共有した上で、近年公開された未公刊史料や、図書館および大学データベースで入手できる公刊史料/資料を各自で入手し、先学とは異なる独自の視点に立つ(少なくとも中長期的には)学問の発展に貢献しうる小論文を完成させることを目標とする。 小論文では、各自が興味をもったアクター(各国の省庁、政治家、与野党、市民団体、地方議会・首張など)を選んだ上で、教員や他の参加者のコメントを受けつつ事実発見の作業を進め、先行研究と異なる議論や知見を小論文にまとめる(テーマの重複を避けるべく、同じアクターの場合は対象の時期などを調整する可能性がある)。 【学術分野】 国際関係 歴史学 【授業形態】 ディシプリン型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 初年次ゼミナール文科 31663 金 4 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード (1行1ワードで入力してください)、日本政治外交史、国際関係史、日ソ関係、領土紛争、ナショナリズム 教科書 ガイダンス 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 鈴木美勝 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31664 金 4 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 政治学における因果推論の考え方と、その実践的な適用の仕方を学ぶ。 【学術分野】法・政治 【授業形態】ディシプリン型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 政治学、因果推論 教科書 ガイダンス 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 久米郁男 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 北方領土問題の国際関係史 政治における因果推論 北方領土交渉史 筑摩書房(ちくま新書) 9784480074188 生協書籍部などで各自で必ず入手すること。 原因を推論する 有斐閣 前田 亮介 鹿毛 利枝子 国際関係 法・政治

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