大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 18世紀後半、アメリカ合衆国憲法の批准を訴える人々によって書かれた85篇の論説がある。この一連の論考は『フェデラリスト・ペーパーズ』と呼ばれ、これまでアメリカ政治の古典として読み継がれてきた。この授業では、その中でも現代アメリカ政治を理解する上で有益であると思われる7つの論説を選び、英語の原文と既刊の日本語訳を対比しながら講読する。 為政者の野望は見境なく膨らむ傾向があることを経験として知っていた当時の論評者は、政府が被治者を統治するだけではなく、政府が自らを抑制することも必要であると考え、どのように統治機構の仕組みを設計すれば共和政が安定するのかを考案した。権力分立や連邦制など、その際に導入されたに設計された統治機構の大まかな仕組みは、現在でもそのまま残っている。頻繁な大統領令の発動やSNS上での応酬が絶え間なく時事報道で取り沙汰されるこんにち、アメリカの統治機構の制度を建国時から支えてきた議論とその変遷、射程、あるいは限界について、理解を深める。 【学術分野】法・政治 【授業形態】ディシプリン型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 現代アメリカ政治を理解するための『フェデ初年次ゼミナール文科 31659 金 3 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード アメリカ合衆国憲法、権力分立、フェデラリスト、多数派の専制 教科書 ガイダンス プリントを配布する。/Will distribute handouts 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31660 金 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 基礎科目の「社会Ⅰ」では社会学入門に相当する授業がなされるが、本授業では、その社会学が日本社会をどのように見つめ、考えてきたかを、日本の社会学者が著してきたテクストをいくつか講読しながら、具体的に見てゆく。 【学術分野】社会・社会思想史 【授業形態】文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 社会学、日本社会 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 ラリスト・ペーパーズ』 社会学と日本社会 『ザ・フェデラリスト』 A. ハミルトン、J. ジェイ、J. マディソン(斎藤眞、中野勝郎訳) 岩波文庫 4003402413 平松 彩子 市野川 容孝 法・政治 社会・社会思想史
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