2025Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 人類の来し方とこれからを考えるとき、決して無視することのできないウエイトを占めるものの一つが戦争である。にもかかわらず、戦争・軍事についての研究は、どの学問分野においても立ちおくれており、歴史学も例外ではなかった。そのようななか、近年ようやく歴史学の関心・手法から戦争や軍事を研究する「新しい軍事史」という潮流が、ヨーロッパ史を中心に西洋史・東洋史・日本史の各分野に広がりつつある。 このゼミナールでは、戦史学・戦術研究や政治学・国際関係論からではなく、文献史料に基づく歴史学の一分野としての軍事史を取り上げ、研究文献を講読・検討してその関心・動向・手法について学ぶ。それを通して、アカデミックルールと歴史学の手法を学ぶとともに軍事史ひいては歴史学について理解を深め、人類の過去と現在、そして未来を根拠をもって考える足場とすることをめざす。 【学術分野】歴史学 【授業形態】ディシプリン型 文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 東大で軍事〈史〉研究をしよう!──歴史学の初年次ゼミナール文科 31631 水 2 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード 歴史学、新しい軍事史、戦争、軍隊、史料、先行研究 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31632 水 2 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【学術分野】国際政治学、地域研究 【この授業の目標・概要】 国際統合論は1950年代から60年代にかけて国際政治学の大きな潮流であったが、その後国際政治の現実を前にして一時期廃れた。1980年代になると新しい議論がおき、グローバル化に対応した地域経済統合が見られた。その後は自由貿易協定などにもとづく2国間協定なども増加した。近年では自国優先主義に基づきこれらに抗する動きも見られる。 この授業では、主権国家がなぜ協力するのかという大きな問いに向かうにあたって、国際的な地域統合や協力の枠組みを比較検討しながら、国際関係の変化について学ぶことを目標とする。最も成功した事例としてのヨーロッパ連合(EU)が検討の前提となるが、ASEANやAUなど他の地域の事例などに興味を持つ参加者も歓迎する。 【学術分野】国際関係 【授業形態】ディシプリン型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード (1行1ワードで入力してください)、国際政治学、地域統合、国家主権、経済統合、問いの設定 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 なかの戦争と軍事 国際関係における地域統合再考 杉山 清彦 森井 裕一 歴史学 ドイツ語

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