2025Sシラバス
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1年 文科 理科 木 5 S 2年 文科 理科 【 背景 】 時間割コード 全学体験ゼミナール 31708 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 主題科目/全学体験ゼミナール「ディープテック起業家への招■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 本講座における「ディープテック起業家」とは、①技術の新規性をコアバリューとし、②産業への大きなインパクトを与え、③グローバルイシューに取り組み世界への展開ポテンシャルを持つような事業(=そのような事業を行う企業を「ディープテック企業」と呼んでいる)を立ち上げられる人材を指す。「研究開発型企業」と呼ばれることもあり、総じて高い学術的専門性、多くの時間や資金を要することが特徴である。分野例としてはAI、ロボティクス、ゲノム・バイオ、素材、環境・エネルギー、量子コンピューター、ブロックチェーン、IoT・通信、宇宙、農・食などがあげられる。 近年、日本の製造業における国際競争力の低下が懸念されている中、上述した「ディープテック企業」と言えるようなスタートアップ/ベンチャー企業が少ないことが日本産業の課題と言われている。東京大学からは500社以上のベンチャー企業が生まれているものの、ITアプリケーション・ソフトウェア領域などに偏っており、本学が持つ、多様で先進的な研究成果を生かした起業はまだまだ少ないのが現状である。これは、日本の産業における課題感とも軌を一にする。 この課題解決に向け、本講座は東京大学が寄付企業4社と協力し、①ディープテック起業家の育成 ②起業家育成のための教育フォーマットの構築 ③スタートアップエコシステムの創造 の3点を目指して設立された。 学部1-2年生向けに開講されるSセメスターの講座においては、参加学生が将来ディープテック起業を現実的な選択肢とできるよう、現時点での参加者各自の特性・知的好奇心・興味領域に応じ、熱意・アイディアを発散し合い、共に高めていく場を創出する。 東京大学は「東京大学ビジョン2020」において、東京大学自体を「地球と人類の為に貢献する公共財」と位置付けた。参加学生においては、教室内での講師-学生間での学びに留まらず、校内や社会における多様なステークホルダーとの繋がりを存分に活かし、自らの学知が将来の社会変革を駆動するといった気概で臨んでいただきたい。 (過去の受講者の声なども参考になります。https://entredu.t.u-tokyo.ac.jp/testimonials-dt2023s/) 【 目標 】 i.新たな技術や発想のもとで、新規事業などを通じた社会的価値の持続的創出に挑戦する姿勢(アントレプレナーシップ)が醸成されること ii.講座を通じた対話と自己の内省を通じ、「将来何を実現したいか、誰のどのような課題をどのような技術を用いて解決するか」を深化・進化させること iii.講座修了後に自ら飛躍できるアクションを行えること。そのために必要な知識や経験を得るのみならず、必要な学内外の人や機会との繋がりも獲得すること 【 講義概要 】 i.将来何を実現したいか、誰のどのような課題をどのような技術を用いて解決するかを、視座を同じくする学生間チームで練り上げていく。多様な学生、本学第一線の教授陣、企業との密な関わりを通じ、学術の卓越性を基に将来地球規模の課題解決を行える人材輩出を目指す。 ii.履修(単位取得対象)は東京大学学部1-2年生(文理、科類不問)ほか、単位互換協定校在籍生とする。マインドとしては、将来世界最先端の研究に取り組みたい、グローバルな社会課題を解決する新規ビジネスを考えてみたい、技術の事業化に関心がある、起業に関心があるという学生を歓迎する。 iii.3-4年生の学部生については履修(単位取得)対象とはならないが、フィールドワーク参加(本履修生の一員としてチーミング・現地ヒアリング・ピッチに参加)を希望する学生については、申込内容を見て検討する。聴講も歓迎する。 iv.授業は、各回の事前課題、講義、講演、FW(フィールドワーク)、発表で構成する。全体を通じて、一般的なインプットベースではなく、学生のアウトプットに重きを置く。後半の発表は1~4名程度のチームでの発表を想定しており、チーミングについては起業の”リアル”に沿う形で、学生同士の発表から各自で仲間を集める形式とする。FWについては、授業外の時間に、学内の研究室や企業へのヒアリング、現場リサーチ(工場見学等)を行ってもらう可能性がある。最終発表に選ばれた学生は藤井総長の前で発表を行う予定。 v.優秀生に関しては、将来のディープテックユニコーン企業輩出を目指すコミュニティ”DICE(=Deep Innovation Creation Ecosystem)”に招待する。ここでは、海外研修、国内外の専門家との分野別少数勉強会、担当講師陣や過去の受講生との総会等を用意する。昨年度の海外研修は、ロンドン・シリコンバレー・ボストン&ニューヨークと、イノベーション都市3拠点に受講生を派遣し、Stanford University やMITをはじめとするTop大学の研究室やインキュベーション施設への訪問、スタートアップとの情報交換、現地学生同士の交流などを実施した。 vi.本講座の担当教員・サポート企業は以下の通り。 1.担当教員: a.工学系研究科教授/総長特別参与 坂田 一郎(講座代表) b.工学系研究科教授/産学協創推進本部副本部長 各務 茂夫 c.工学系研究科教授 松尾 豊 d.工学系研究科准教授 田中 謙司 2.サポートいただくアントレプレナーシップ専門企業: a.株式会社経営共創基盤(IGPI) b.KDDI株式会社 c.株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC) d.株式会社松尾研究所 ------------------------------------------------------------ ※このゼミは4月7日(月)6限(18:45~)Zoomで行われる工学部合同説明会への参加を予定しています。 ZoomのURLは後日UTAS掲示板のお知らせにて周知いたします。 ------------------------------------------------------------ 出席状況、小レポート、グループワーク、発表等への取り組みを総合的に勘案する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 講義題目 待」 担当教員 坂田 一郎 所属 曜限 単位 工学部 2 対象

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