2025Sシラバス
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また、わが国トップの再生可能エネルギー関連スタートアップ企業の経営者の方をゲスト講師として迎えて、民間企業における実業の具体的な内容や起業に関する苦労話や成功話などを披露して頂きます。 7.更にAI、ロボットの進展により人間の仕事がAIなどに置き換わって行く可能性があると危惧されていますが、このような懸念の払拭に資するよう、コミュニケーション能力や人間らしい判断力、構想力、など人間力を磨くための方途につき解説します。これは、社会に出て活動をするに際に必要不可欠な人間力の向上に役に立つと思います。 8.後半の授業において、グループディスカッションをするほか、環境エネルギー問題に限らず聴講生からの様々な質問に答える機会を設けます。 9.若手の官僚たちによる、政府における政策立案に際しての裏話などの講義もあることから、文科系、理科系の全ての学生にとって有意義であると考えます。 講義のポイントは、以下の通りです。 1.石油、ガスの太宗は中東地域で賦存している。 2.中東地域は、民族上、宗教上の対立などにより紛争が頻繁に勃発している。 3.石油、ガスの利権確保などを目的に欧米ロシアなどの列強が中東地域の紛争に加担して、彼らの代理戦争の様相を呈している。 4.我が国は、エネルギーの9割以上を輸入に依存している。 5.エネルギーが途絶すると我が国経済社会は立ち行かなくなる。 6.東日本大震災時の福島原発事故を契機に純国産エネルギーであるとともに地球温暖化対策に貢献する原子力発電に対して反対論が台頭している。 7.地球温暖化問題への対応が国際的に高まっている。この観点から、2050年に向けてカーボンニュートラルを実現していくために再生可能エネルギーの開発と導入促進が喫緊の課題となっている。さらにあらゆる産業において脱炭素の取り組みが進めて行くことが求められている。 8.原子力発電がほとんど停止している現状において、雇用の喪失、地域経済の疲弊、産業構造の変化、経済の停滞などが生じることに加え、代替燃料としての石油、ガスの輸入が大幅に増大して貿易収支を赤字傾向に悪化させている。 9.核燃料サイクル政策の帰趨が不明確になったことにより、使用済み燃料の処理問題とプルトニウム処理問題が大きな課題となっている。 10.原子力爆弾に直結する恐れのあるプルトニウム管理問題は世界の安全保障問題として最重要な課題となっている。 11.ウクライナ戦争、パレスチナ戦争により原油価格の大幅な上昇が世界の政治情勢、軍事情勢に大きな影響を及ぼしており、世界の国家間の枠組みに変化をきたす恐れが生じている。 12.COP26までに多くの国がカーボンニュートラルを宣言したが、目標年次が日米欧は2050年、中国、ロシアは2060年と違うなど各国とも国益を睨んでしたたかに対応するという経済戦争の側面があり、またこれまで志向されてきたグローバル化の動きとは相反するブロック化の動きが強まる恐れがあり、各国間でのエネルギー獲得競争が激化する恐れがある。 13.電力・ガスに自由化、石油産業の再編など我が国エネルギー産業が大変革期を迎えている。 14.以上のような最近の世界を揺るがす様々な状況変化の下で、今後の我が国の豊かな経済社会を実現していくために、今後の国際環境エネルギー政策の在り方が極めて重要になっている。 15.デジタル化、AIの進展の下で、AIを使いこなせる資質を持った社会人となるために人間力の向上が求められている 国際的視点に立って、環境・エネルギー問題、カーボンニュートラル、経済関連の事象について、それぞれの関連性などに関し大筋把握した上で、2050年に向けてカーボンニュートラルの実現を目指す今後の我が国経済社会のあり方について聴講生の皆さんがそれぞれの考え方を自由にまとめるための材料を提供することを目的とした講義であることから、正解、不正解を評価するような試験は行わず、それまでの講義を踏まえて聴講生の皆さんから国際・環境・エネルギー問題に関するご自身の考え方についてのレポート(A4ペーパー1~2枚以内。)を提出して頂き、その内容が総合的にかつ論理的に整理されているかにより評価いたします。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 講師の私自身、日本舞踊家としてニューヨークブロードウェイをはじめ各国で公演をする中で、日本文化の素晴らしさ木 5 S 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 成績評価方法 教科書 ガイダンス 31007 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 盆踊り日本舞踊の実地 を他国から教えられ再発見します。 ライフワークの盆踊りも世界中を繋ぐをテーマに JICAや大使館と協力し世界の国の音楽、ダンスと盆踊りを組み合わせた世界盆踊りを制作してます。 日本に伝わった盆踊りが今世界中で興味を持たれています。 授業でこの盆踊りの楽曲、歴史、スキルを楽しく学んでもらい、地元の祭りで、又世界の友人たちと盆踊りを踊れるようになることが目標です。 その一人一人が紡ぐ輪が、過去の授業の先輩たちの輪もふくめ広がり、そして繋がる手が地球を一週する大きさにいつかなれば、皆さんがここで盆踊りを一緒にする時間はとても有意義なものになると思います。 その日本文化を感じる入り口にこの授業がなればと期待しております。 規定出席日数 ガイダンスでお伝えします。 盆踊りを踊れるようになる スキルは不問 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 講義題目 着付けあり 担当教員 学生による全学自由孝藤 右近 所属 研究ゼミナール 曜限 単位 対象 2

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