2025Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 この授業は、標準的な芸術観、人間観、現実感(虚構感)、映画の見方などをドラスティックに変化させうるようなテクストを厳選し、その精読・討議を通じて、広く「美的経験」と呼ばれるものの諸相を考え直す授業です。具体的には、アウシュヴィッツの表象、映画の主題論、虚実論(XR論、シミュラークル論)、都市論、創造論などを、哲学的・美学的テクストに即して検討してゆきます。 【学術分野】哲学・科学史 社会・社会思想史 歴史学 【授業形態】文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 美的経験の諸相:表象(不)可能性、映画のハンナ・アレント研究──『責任と判断』を初年次ゼミナール文科 31614 火 1 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード 芸術、美学、表象、映画、美的経験、哲学 教科書 ガイダンス 授業中に指示をする。/Will specify at class time 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31615 火 1 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 ハンナ・アーレント(1906-1975)はドイツ出身、戦後にアメリカ合衆国で活躍した哲学者である。『全体主義の起原』『エルサレムのアイヒマン』『人間の条件』などの著作でその名を知られている。 論文集である『責任と判断』は特に政治と哲学の関係を考える上で必読の論文が収められている。本書を読むことで読者は、政治、哲学、人間、歴史、権力、教育等々についての自らの思考を進めていく上での重要な手がかりを得ることができるだろう。 全部の論文を読むことはかなわないであろうから、いくつかをピックアップして読んでいくことにしたい。 哲学の前提知識は必要ない。むしろ参加者がこの論文集の読解を通じて哲学史についての基本的な知識を身につけられるよう担当者として努力するつもりである。 【学術分野】哲学・科学史 【授業形態】文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード アーレント、政治、哲学 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) ハンナ・アレント 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 主題、虚構と現実、都市、創造 読む 責任と判断 筑摩書房(ちくま学芸文庫) 桑原 俊介 國分 功一郎 文学部 哲学・科学史

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