1年 文科 理科 月 4 S 2年 文科 理科 1年 文科 理科 2年 文科 理科 金 2 S 時間割コード 時間割コード 総合科目 D(人間・環境) 30210 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 31095 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 適応行動論 開講 授業科目名 社会行動論 人間の行動と心の進化についての生物学的理解 人間とは何か。根源的な問いに対して我々はどのように探求するべきだろうか。教養学部はこの大問題に対して多様な方法論で究明するための研究者が結集した学際部局であるが、本講義では生物進化、とりわけ霊長類進化の視点でこの問題に迫る。今確認できる全ての生物は、同じ時間を経過して現在の種の形で生物進化を果たしている。生物種としての「ヒト」は、その進化の連続性の中で成立しており、身体や脳の設計、我々が営む社会構造に至るまで、ヒト固有と思われる生命現象も、全て生物進化の上で成立したと考えて良い。化石の痕跡に残らない行動や心といった現象も、生物進化の痕跡といえるだろう。こうした生物進化の視点で、心や行動の進化適応性を考慮し、それを理解する学問は、人間行動進化学、また,心理を理解する学問は進化心理学と呼ばれ、最先端の学際的教養分野である。 本講義では進化論が近現代の人間観・世界観に与えた影響を概観した後、進化生物学の基本的な概念を学習する。加えて、講師の専門である霊長類進化に関わる最新の知見を解説しながら、霊長類の生物特徴とヒトの固有性について理解し、人類の進化史を学ぶ。。これらの内容を踏まえた上で、身体や脳の設計とその進化を考慮して、そこから生じる行動と心について、ヒトとヒト以外の動物との共通性や相違点などの様々な例を挙げて、その進化について学習する。扱う主題としては、ヒトの言語や文化、社会の進化や養育行動などを想定している(講義の進捗や時折挿入する雑談などによって話題を多岐にわたって展開する)。「人間とは何か」という大きな問題に対し、従来の人文科学や社会科学にはなかった新しい文理融合的アプローチによって迫りたい。 本授業の履修にあたって進化学の知識は前提としない。必要な概念についてはその都度解説する。 期末試験(70%程度の選択問題と30%程度の記述論述形式)による。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook長谷川寿一・長谷川眞理子・大槻 久進化と人間行動 第2版東京大学出版会 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 社会・集団・家族心理学 この科目では、社会行動を導く諸要因に関して、社会心理学の視点に基づく研究知見を概説する。社会心理学とは、 他者存在が人々の思考、感情、行動に与える影響についての科学である。社会心理学は、対人関係並びに集団における人の意識及び行動についての心の過程を検討すると同時に、心が社会環境に関わる情報を適応的に処理していると考え、この情報処理過程について検討している。この授業では、社会環境が人の態度及び行動に影響する過程とその情報処理過程について古典的な理論、基礎的な内容を中心に概説する。社会環境の影響過程については、二者間の対人関係だけでなく、複数メンバーからなる家族、集団および文化が個人に及ぼす影響まで視野に入れて概説する。 社会心理学をはじめとして心理学は、科学的実証アプローチを重視した学問である。そのため、授業では適宜、実験や調査データについて言及をする。これらの研究手法についての理解も同時に深めることを目的とする。 平常点(リアクションペーパー、小レポートなど)30点、期末試験によって70点とする。リアクションペーパーは各回2点相当とする。100点満点中60点以上を収めないと単位取得できないので注意をしてほしい。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 担当教員 香田 啓貴 担当教員 藤島 喜嗣 所属 心理・教育学 所属 心理・教育学 曜限 曜限 対象 対象
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