1年 文科 理科 月 1 S 2年 文科 理科 1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 S 時間割コード 時間割コード 総合科目 C(社会・制度) 30022 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 30770 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 現代教育論 開講 授業科目名 現代教育論 教育・学校心理学 現代教育論 この授業では、「教育現場において生じる問題及びその背景」と「教育現場における心理社会的課題及び必要な支援」について、授業担当者の実務経験に基づいて説明する。 授業担当者は、スクールカウンセラーや教育相談所相談員という教育領域の心理臨床家(心の専門家)としての実践経験が有る。 具体的には下記の内容を取り扱う。 1.教育現場において生じる問題及びその背景 いじめ、不登校、学業不振など。 2.教育現場における心理社会的課題及び必要な支援 教育現場における社会心理的課題:友人関係、発達障害、精神疾患など。 学校内の支援体制と方法:教員による教育相談、スクールカウンセラーなど。 学校外の支援体制と方法:教育委員会、医療機関など。 学期中にレポートの提出を求める。レポートと期末試験の成績を総合的に評価する。 プリントを配布する。/Will distribute handouts 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 教育・学校心理学 誰もが経験し、かつ言葉としても認知している「教育」。意識的であれ無自覚的であれ、この「教育なるもの」の定義を「教え育てること」として初期設定したり、「学校の中に教育が存在する」と思い込んでしまったりする人が多くないか。もし「学校で教師が子どもたちに教え込むことこそが教育だ」という固定観念にとらわれているのみだとすれば、そこに根源的な間違いが潜んでおり、それにより教育実践の可能性が大きく制約されてしまうし、それどころか難題の発生源となることもある。実際、不登校問題など、学校教育の現場で「教師-児童・生徒・学生」関係がうまくいかない背景として、教育者なりの「善意」に基づいた「べき論」が被教育者に一方的に押しつけられるために生じる心理的抑圧の問題が存在しているケースも少なくなく、ときに「はず論」と化して現実認識と混濁してしまうことすらある。いずれにせよ、教育に対する「思い入れ」の強さがそのまま「思い込み」の強化に転じてしまう愚から脱する必要がある。 上記のような立場を基本とする本講義は、教育的営為に関して、視野を拡大して把握し直せるとともに、柔軟かつ根本的な発想の転換が図れるような力量を涵養しながら、受講者なりの見識を醸成し創造的に論じられる力を育成することを主目的とする。そのための学習支援戦略は、主に以下の三つである。 第一に、大前提として、授業構成を「一般教養の一分野としての教育を学ぶ」という発想と「教育を切り口として教養概念を問い直す」という発想との二本柱で成り立たせ、両者を交差させながら展開する。これにより、表層的には学校に焦点化されがちな教育問題の背景には、家族・地域社会・組織等における人間関係や各種メディアの影響などが複雑に絡みあっており、深みと広がりのある心理社会的問題が存在していることを確認する。 第二に、「教育現場において生じる問題及びその背景」に効果的に迫っていくための手法として、教育問題を「教育の論じられ方の問題」として扱うことを出発点にして、教育学的知識や実践事例などを参照しながら、教育について多角的に検討することにより、受講者が抱えがちな諸々の固定観念を流動化させていく。特に、教育イメージを子どもや学校だけに限定しないとともに、それを「教える-教わる」関係から解放することにより開かれてくる様々な可能性および課題について考察していく。 第三に、「教育現場における心理社会的課題及び必要な支援」を考える際に、「教えこみ」から「学びあい」への転換こそが、教育実践として有効であることを、単なる知的理解としてだけでなく、体験的に味わってもらう。具体的には、受講者どうしでペアやグループを組み、お互いの話を傾聴しあう実習を行うことなどにより、親や子ども達、悩みを抱えた教師などに対する接し方を実感してもらい、コミュニケーション問題の解決に不可欠なスキルの基本を経験できるように配慮する。 学期途中と学期末とで2回程度レポートを実施し、それらを基本として成績評価する。この際、単に「こなす学び」の域にとどまらずに、「創り出す学び」の域に達しているかどうかが、評価ポイントの一つになる。なお、授業出席等の日常的要素は、原則的に加点要素として扱う。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 佐藤晴雄・佐々木英和 社会教育経営実践論 放送大学教育振興会 978-4-595-32315-7 講義内容に沿う形のプリントやパワーポイント等も配布する。 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 橋本 和幸 担当教員 佐々木 英和 所属 心理・教育学 所属 心理・教育学 曜限 曜限 対象 対象
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