2025Sシラバス
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1年 文科 理科 金 2 S 2年 文科 理科 1年 文科 理科 火 2 S 2年 文科 理科 時間割コード 時間割コード 総合科目 B(国際・地域) 31090 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 30328 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 歴史社会論 開講 授業科目名 近現代史 男性史研究入門 授業の目標:20世紀末に誕生した男性史研究の意義を考え、今日の「男らしさ」諸問題の歴史的構築性をとらえる。 男らしさ/男性性を史料から読み取ることは、必ずしも容易ではない。授業では、文字史料だけでなく、図像史料・映像史料も用いて、「人間」「普通」「一般」という概念に埋もれる男らしさ/男性性を抽出し、従来の歴史像を再考する。 授業の概要:19世紀のドイツに確立した近代歴史学の特徴を踏まえ、20世紀の「新しい歴史学」からジェンダー史、男性史研究の成立までを史学史的に概観する。その後、男性史研究で蓄積されてきた身体、大学、戦争、軍隊、(ホモ)セクシュアリティといったテーマを考察する。最終回では、これらを振り返り、今後の男性史研究について考える。 コメントシートと学期末に行う論述試験で評価する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 連続講義:日本近現代史研究はいまどうなっているのか? ―『日本史の現在⑤近現代Ⅰ』の執筆者に訊いてみよう! 「教科書にはこう書いてあるけど、最近の研究だとそうではなくて・・・」 もしかするとこんな話を、高校の歴史の授業で、聞いたことがあるかもしれない。このように、教科書の背後には研究というものの蓄積がある。 しかし教科書は常に最新の研究をそのまま載せているわけではない。教科書はそう頻繁に書き換えることができないし、そもそも最新の研究の方が常に古いものより良いとばかりは限らない。そのため、研究の最前線と教科書とのあいだには、常にどうしても若干の距離がある。その距離を詰めようと教科書も努力をしてきたし、その結果として、教科書は改訂のたびに少しずつ変化しており、一昔前のものと比べると相当に異なったものになっている。しかしそれでも、どうしても教科書と最前線とは距離がある。研究の最前線はどうなっているのか? それは教科書とどれぐらいの距離があるのか? そうしたことを考えながら、授業担当者は、多くの友人たちと『日本史の現在』という6巻からなるシリーズを刊行した。この授業では、その第5巻である『日本史の現在⑤近現代1』の著者を毎回お招きし、著者に質疑をすることを通じて、日本近現代史研究の最前線を体感してもらうことにした。同書の執筆陣は、現在の学界を先導する第一線の個性的な歴史家たちであり、そうした研究者に直に質問できるまたとない機会である。もちろん質疑の時間をたっぷりとる予定である。日本近現代史に関心を有する学生も、そうでない学生も、是非ともこの授業を活用して、日本近現代史について土地勘を得るとともに、研究という営為のおもしろさを味わってもらいたい。 歴史教科書というのは、やたら固有名詞が多くて無味乾燥だとの印象を持っている人が多いだろう。そうした面がないとは言わない。しかしそんな教科書も、ひと昔前のものと比べると、内容が変わってきていることが分かる。国の施策や社会の変遷によるものものあれば、研究の進展がもたらした変化もある。ただ新たな研究が常にすぐれているとは限らないことから、教科書は新説をすぐさま載せるようなことはない。その意味で、教科書は、国や社会のみならず、研究動向とも一定の緊張関係にあるメディアである。 この授業では、まずはこうした教科書がどのように作られ、どのように変わってきたのかを検討する。次に、そうした教科書を横に置きながら、その記述と関わる歴史学の研究論文を探し出し、そのうちの1本について詳しく報告する。テーマは、授業担当者の専門である近代・現代を対象としたものが好ましいが、相談に応じる。そしてその報告を踏まえ、さらに他の論文等を各自で読み進めていくなかで論文を読む作法を身に付けつつ、その成果を教科書の書き換えという形で報告する。 実際の教科書の改訂に活かせるような提案が出てくることを心より期待している。 授業への参加状況と期末の小論文によって評価する。詳細は授業内で告知する。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook鈴木淳・山口輝臣・沼尻晃伸編『日本史の現在⑤近現代Ⅰ』山川出版社978-4-634-59143-1https://www.yamakawa.co.jp/product/59143 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 弓削 尚子 担当教員 山口 輝臣 所属 歴史学 所属 歴史学 曜限 曜限 対象 対象

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