1年 文科 理科 金 2 S 2年 文科 理科 1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 S 時間割コード 時間割コード 総合科目 A(思想・芸術) 31088 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 30766 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 開講 授業科目名 フランス美術史講義(中世から近代まで) この講義では、中世から近代までのフランス美術の歴史を、年代順に解説します。 地域としてはフランス、時代としては近代までに限定しますが、この授業全体を通して、美術をはじめとする文化の歴史の語りかた・考え方について検討することを目標とします。 美術史ではひとつの作品をめぐって様々な作業を行います。作品の特徴を言葉で記述し、作者や作品についての新しい理解を与えてくれるような文献を読んだり資料を調査したりし、作品ないしは作者を歴史の中に位置付けていくのです。過去に美術作品を作っていた人は、私たちがそうであるように、その人特有の時代を生き、その時代特有の事物や考え方に囲まれながら、それらに意識的にも無意識的にも影響を受けてきました。そうした作品の背景について知ることは、なぜそのような作品が生まれたのか、ということを、歴史的に解き明かすことに繋がります。つまり、どのような歴史なのか、を知るだけでなく、ある作品がなぜ生まれ、そこから歴史が編まれていくのか、ということを問うことも必要なのです。 この授業は、これまでの美術史研究で明らかにされてきたことだけでなく、美術史の方法論についても解説します。 授業中に課すコメントシート30%、期末レポート70% プリントを配布する。/Will distribute handouts 特に行わない。/Will not conduct guidance 偽西洋音楽史【事件簿】 「音楽」(と一般的に呼ばれる営みと経験)には、一見すると他の種類の芸術と比べて特異な(存在論的)条件がふたつばかり付き纏っているように思われます。ひとつは、そのつどの演奏を超えた次元に物体として存在しないこと。もうひとつは、にもかかわらず、演奏を取り巻く諸々の物体(楽譜、楽器、映像、録音、レヴューなど)が存在し、それらを使うことで「再演」を試みられること。このふたつの条件が組み合わさることによって、音楽の歴史はそのつどの現在における関心事を推し進めるために、そのつどの過去に存在したとされる(が不在の)音楽をでっちあげることによって、そのつどの未来を切り開いてきた創造的ないし暴力的な捏造行為の連なりとして辿ることができます。 この授業ではそのような観点から、主に西洋の音楽史を「偽音楽史」の集積として読解します。ただしこの読解自体が正史の装いを纏ってしまわないようにも、連続的な通史ではなく、あちこちの時代に散見される偽音楽史の実例を「事件」として編纂し、キーノートを使用した「紙芝居」のオムニバスとして語っていきます。その過程で、偽とはなにか、嘘とはなにか、歴史とはなにか、といった問いをさまざざまな角度から実践的にひねくりまわせるといいです。人工知能の広まりに伴う(歴史記述を含めた)創造行為の問い直しが頭の片隅にあります。 出席、応答、参加などを踏まえた自己評価 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 担当教員 美術論 松井 裕美 担当教員 音楽論 中井 悠 所属 表象文化論コース 所属 表象文化論コース 曜限 曜限 対象 対象
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