初年次ゼミナール理科 授業の目標・概要 皆さんはサイコロの目の期待値が3.5であることを知っているでしょう。これは「1から6までの出る目の確率が全て1/6である」ことから従います。もし、このことを知らなくても、実際にサイコロを何度も投げて、出た目の平均値を計算すれば、この期待値3.5を近似的に推定することができます。このように「でたらめ」な試行を繰り返すことによって、何かしらの値や法則を見積もる方法のことをモンテカルロ法と呼び、様々な科学技術分野で用いられています。 本ゼミナールでは、このモンテカルロ法をアルゴリズムとしてデジタル計算機上で実行するために必要な科学(数学・統計学)とその応用について扱います。具体的には、 ・「でたらめ」をどう生み出すか、 ・「でたらめ」であることをどう評価するか、 ・「でたらめ」より良い方法はあるのか、 といった点について、教科書の輪読(前半)とプログラミングによる演習・グループワーク(後半)を通じて理解を深めてもらうことを目標とします。 グループワークへの取り組みによって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード でらため、乱数、確率・統計、モンテカルロ法、超一様性 教科書 ガイダンス 授業中に指示をする。/Will specify at class time 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 授業の目標・概要 私たちが住み暮らす社会では、人、モノ、資産、情報などが縦横無尽に飛び交っています。これらは社会における血流とも言え、滞りなく循環していることが望まれます。一方で、近年、情報化やグローバル化による急速な変化に、社会システムの変化が追い付いていないのではないかと思われることも増えてきました。いわゆる社会システムのリデザインが求められています。 そこで本講義では、皆さんに滞りなく循環する社会システムをデザインしてもらいます。今年度は、具体的な対象地域として千葉県・銚子市に着目します。少子高齢化や人口減少に悩みつつも、太平洋を望む豊かな自然、銚子電鉄・醤油工場などの観光資源、さらには風力発電などの再生可能エネルギー施設の充実など、これからの地方都市の在り方を社会に提示できる前向きなポテンシャルを秘めています。社会現象を記述するための様々な数理モデル(※)の入門的内容を学びつつ、社会システムの課題発見から解決策の提案までの一連のプロセスを,演習形式で共に考えてみましょう。 人はそれぞれ立場が違えば目的も価値観も違うため、社会システムに絶対的な最適解はありません。演習は、4~5人ごとのグループワークを想定しています。様々なディスカッション通じ、社会のバランスを取る勘所と難しさを感じ取ってください。 ※ 数理最適化、確率過程、システムダイナミクス、グラフ理論、空間解析、多目的意思決定など 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 社会システム、地域活性化、数理モデリング、数理最適化、空間解析 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 授業の目標・概要 授業の目的: ・駒場キャンパスを探索する ・駒場キャンパスの植物を知る ・植物も洗練された免疫応答を有することを文献サーチにより知る ・実際に免疫応答の検出実験を行いその結果の考察をし発表する ・植物と共生する微生物を単離して観察するとともに、その潜在的な役割を考察し発表する 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 授業のタイプ(「問題発見・解決型」など)、駒場キャンパス、植物種の同定、植物免疫、植物共生微生物、植物の環境適応 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構 Educational Transformation 部門・若杉桂輔・宮島 謙編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 教科書 ガイダンス 31538 金 3 31559 金 3 数学×地域活性化!社会システム工学入門 駒場キャンパスを探索し、身近な植物を愛31562 金 3 で、植物免疫応答を調べ、植物と共生する微「でたらめ」の科学 生物を知る 科学の技法 第2版:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 合田 隆 本間 裕大 晝間 敬 工学部 生産技術研究所 教養学部(生物部会)
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