(問題の記述(モデル化)とシミュレーショ31511 月 4 ンによる解決方法の探索.プログラムレスで31547 月 4 ー疾患の分子病態から予防、診断、治療法初年次ゼミナール理科 授業の目標・概要 システムダイナミクスは、多数の変数とその相互作用の数理的因果関係をグラフィカルな表現を用いてモデル化し、コンピュータシミュレーションによってシステムの動的挙動を解明する手法である。この手法は1970年代に人類の未来を予測したローマクラブレポート「成長の限界」で有名になり、以来、生態系や経済社会系などの複雑システムの解析手法として用いられている。本ゼミでは、主に力学系、生態系、経済社会現象などを題材に、システムダイナミクスによるシステムモデリングの基礎を修得するとともに、加えて各自が興味を持つ対象のモデリングを通じて応用力とシステム思考力を養う。 出席、発表、発表会での質疑への参加、レポートに基づいて行う 成績評価方法 授業のキーワード システムダイナミクス、シミュレーション、システムモデリング、一般システム理論、未来予測 教科書 ガイダンス プリントを配布する。/Will distribute handouts 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 授業の目標・概要 がんや感染症などの難病の原因や発症メカニズムを探索することは、疾患の治療法の開発につながる手がかりを得るための大事なプロセスとなります。現在、医学研究の手法はめざましい発展を遂げており、スパコンやAIを用いた膨大な情報処理を用いた疾患因子の同定や、発生工学を用いた病態解明が進められています。この講義では、幹細胞生物学、ウイルス学、大腸がんの予防の3つをテーマとして、3名の担当教官から現代の医学の研究の手法と応用について学びます。与えられたテーマについて自分で調べ、他人にわかりやすく発表する機会を多く設け、情報の収集、論理的思考、プレゼンテーションを経験することで、医学研究の一端に触れていただきます。 「幹細胞の発見、制御、そして臨床応用へ(担当教官:山崎聡)」 我々の体は200種類以上に分化した細胞から構成されています。生体の発生と恒常性維持には幹細胞の存在が重要です。科学技術における進歩により、幹細胞の発見、制御そして臨床応用への展開が見えてきました。本講義では、幹細胞生物学の歴史を紐解き、各幹細胞の特徴や機能について紹介すると共に、幹細胞制御から医療応用の可能性について学びます。 「ウイルス学の今と昔、そして臨床応用のはじまり(担当教官:加藤哲久)」 2019年末、中国・武漢市の市場で発生したと考えられている新型コロナウイルスは、瞬く間に全人類を巻き込み、我々の暮らしを一変させました。そして「ウイルス」という言葉を聞く機会が激増しました。しかしながら、皆さんは「ウイルス」というものを本当に知っているのでしょうか?本講義では、ウイルスの定義とはどういったものなのか?ウイルス学とはどういった学問なのか?ウイルスは本当に単なる病原体なのか?といった命題に関する最新の知見を学びます。その後、ウイルス研究の未来について、グループで議論し、発表してもらいます。 「如何に大腸がんを予防するか(担当教官:池松弘朗)」 全がんの中で、大腸がんの年間罹患率は第1位、死亡率は第2位(女性は第1位)であり、予防しなければいけないがんの1つです。大腸がんの対策型検診は、40歳以上に便潜血検査2日法を行っていますが、検診の効果が海外と比較しても低いことが知られています。そこで、大腸がんについて、検診の現状を含めて学んでいただき、大腸がんを予防するための新たな方法を考え議論していただきます。 開講場所は原則駒場Iキャンパスです。第3回のみ、東京大学医科学研究所の見学会を行います。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 各講義と、最終週に発表の機会があります。発表の内容を重点的に評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 幹細胞生物学、ウイルス学、大腸がんの予防 教科書は使用しない。/Will not use textbook 教科書 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 ガイダンス 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 システムダイナミクス入門 シミュレーションしてみよう) 疾患克服を目指した医科学研究の実際 を考えるー 青山 和浩 中井 謙太 工学部 医科学研究所
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