2024Sシラバス
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初年次ゼミナール文科 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 2022年2月のロシアのウクライナ侵攻、2023年10月以降のイスラエルのガザ地区等へ無差別攻撃など、世界は戦争や暴力について、今一度、考え直さなければならない状況にある。本授業では、そういうアクチュアルな状況に、しかし、古典と呼ばれる諸文献の購読を通じて向き合おうと思う。「問い」を見つけるのは重要だ。しかし、問いを見つけるためには、たとえば(非)暴力について、これまで誰が、何を、どこまで論じていたかを、まず知る必要がある。そういう作業なしには、本当にオリジナルな問いは立てられない。本授業では、社会・社会思想史をベースとしつつ、人文社会科学の諸領域を横断する形で(非)暴力について考える。 【学術分野】社会・社会思想史 【授業形態】文献批評型 出席、報告および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 暴力、戦争、非暴力、死刑制度 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31766 金 4 (非)暴力論 市野川 容孝 教養教育高度化機構

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