2024Sシラバス
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時間割コード 31686 時間割コード 31696 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 森のフィールドワーク入門 S Introduction to Fieldwork in the 開講 オホーツクの自然と文化遺産にS ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 昨今、グリーン・トランスフォーメーション(GX)、ネイチャーポジティブといった政策目標が掲げられるなど、自然環境を保全しつつ活用していくことは、現代社会における喫緊の課題となっている。 この課題には社会全体として取り組む必要があるが、その前提となるのが、自然環境をよく理解することである。自然環境を理解するには、現場において情報を得ること、すなわちフィールドワークが必須となる。自然環境には予見が難しいリスクが多くあり、また、自然環境において客観的で検証可能な情報を得ることは簡単ではない。つまり、フィールドワークには、一定の知識とスキルが必要となる。 森林は、国土の3分の2を覆う、日本において最も身近な自然環境の一つである。東京大学は、教育および研究の利用に供するため、全国に7か所の演習林がある。演習林は、森林という自然環境においてフィールドワークを学ぶ上で格好の施設である。本講義は、演習林において、フィールドワークの基礎知識および調査スキルを学ぶことを主眼とする。実際のフィールド(演習林)において、多様なフィールドワーク経験を持つ演習林教員ともに、入門的なフィールドワークを体験する。 ※受講可能人数:野外実習での安全管理のため15名までとする。受講希望者がこれを上回る場合は抽選を行う。 ※ガイダンス:4月15日5限に行う。 ※現地講義の時期と場所:5月11~12日に千葉演習林(千葉県鴨川市)で、8月1~2日に富士癒しの森研究所(山梨県山中湖村)で実施する。 ------------------------------------------------------------------------------- ※このゼミは以下の日程で行われる農学部合同説明会への参加を予定しています。 【日程】2023年4月18日(木)18:45~19:45 @駒場キャンパス1313教室もしくは1323教室を予定(教室の確定は3月下旬頃) ------------------------------------------------------------------------------- 出席(原則として全参加)および、現地講義終了後のレポートによって評価する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特定日に行う。/Will conduct guidance at another time ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 南北に長く連なる日本列島では、地域ごとの気候環境に応じた生活様式が生まれ、また隣接大陸の諸文化との影響関係もあいまって、多様な歴史を歩んできました。北海道のオホーツク海沿岸地域はそうした特徴が顕著な地域の一つです。一年を通じて乾燥傾向にあり、冬季は寒さの厳しい地域です。北東からの強い季節風は沿岸にそって砂丘を発達させ、真冬には流氷を吹き寄せることでも有名です。ただし、冬には氷に閉ざされるこの土地も、アザラシやトドといった海獣類にとっては豊かな恵みの海でもあり、人々にこの地方特有の生活の糧をもたらしてきました。 こうした独特の環境を背景に、オホーツク海沿岸地域では古くから独自性の高い物質文化・精神文化が発達してきました。本ゼミでは、オホーツク海沿岸地域の歴史を長く研究してきた人文社会系研究科附属北海文化研究常呂実習施設を拠点に、オホーツクの自然とそれが育んできた文化、それらの相互関係を、文化遺産を通じて学びます。具体的には、座学とエクスカーションを通じてオホーツク地域の地形景観、植物相、動物相を理解してもらいます。そのうえで、こうした自然を舞台として育まれた人類文化を、生業や居住のあり方、社会や精神文化のあり方に着目しながら、実際の出土遺物や遺跡現地の見学を通じて探究します。これらの理解を通じて、人と自然の歴史的関係を体験的に学び、日本列島の多様な地域文化とそれが育まれるメカニズムについて、オホーツク地域をフィールドに自らの体験を通じて考えてもらうことを目指します。 このオホーツク地域を代表する遺跡に、史跡・常呂遺跡があります。常呂実習施設が中心となって調査を進めてきた遺跡で、縄文文化から擦文文化・オホーツク文化にかけての2,000を超える竪穴住居跡が砂丘上の林の中にいまも窪みとして残る姿は壮観です。国の史跡として現在整備が進む史跡・常呂遺跡をケーススタディとして、文化遺産の保護についても学びます。 文化遺産を通じて人と自然の相互作用を読み解くことができ、そこから現在や未来を照らす多くの示唆を得ることができます。オホーツク地域を舞台に、文化遺産の今日的解読に取り組んでみましょう。 受講態度(50%)及び最終日のレポート(50%)により評価。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特定日に行う。/Will conduct guidance at another time 講義題目 Forest 講義題目 学ぶ 担当教員 齋藤 暖生、楠本 大、三浦 直子、竹本 周平、前原 忠、藤原 章雄、福井 大 担当教員 森先 一貴 所属 曜限 単位 農学部 集中 所属 曜限 単位 文学部 集中 対象 1年 文科 理科 2 2年 文科 理科 対象 2 2年 文科 理科 全学体験ゼミナール

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