2024Sシラバス
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授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 地理学は、自然環境と人間社会との相互の関係性を古くから問うてきた学問であり、自然災害の発生機序や復興過程の理解、次なる災害への備えにも役立つ知見を蓄積してきた。また、地理情報システム(GIS)などの技術的発展により、地理空間情報の防災への活用も進んでいる。2022年度からは高等学校「地理総合」が必履修化され、防災とGISはそのカリキュラムの柱を成す。 本授業では、災害を扱った地理学及び関連分野からその研究の系譜や手法を学ぶ。それを通じて地理学、なかでも担当教員の専門である人文地理学が、災害からの復興や防災力向上に果たしうる役割について考える。具体的には、教員による導入講義の後、研究テーマの設定、先行研究のレビュー、演習や必要に応じてフィールドワーク、得られた知見の共有と討議を行う。最終的にそれらを踏まえて、各自が小論文を作成する。 【学術分野】人文地理学 【授業形態】ディシプリン型/フィールド型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 災害、復興、地理情報システム、リスク・コミュニケーション、東日本大震災、地理学 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 学術研究に第一に求められるものは「客観性」である。しかし、人間の思惟以前の存在を研究対象とする自然科学など以上に、人間の主観性とその産物を研究対象とする人文科学では、何によって客観性が担保されるのかが際どい問題として立ち起こってくる。ともすれば、単に広く人口に膾炙していること、何となく皆がそうだと信じ込んでいることが、客観性の根拠と誤解されることも多い。一方で、正しい科学的手続きの結果として明らかにされてきたことまでも無闇に疑うことは、研究の停滞を招くどころか、時としては思惟を「疑似科学」へと導きかねない原因にもなる。正しい研究の第一歩は、既存の知識がそのいずれに属するのかを正しく峻別する力である。 「日本語」という対象は、日本語母語話者にとっては水や空気と同等のものであり、そのために、ただ何となくそのように信じられている、という事象も多い。科学的な論証手続きが求められる「日本語学」と、場合によっては主観的な物言いが許されている「日本語論」との境界線が分かりづらいこともある。日本語について考え直すことは、そうした、研究に関する基礎的スキルを身につけるのに恰好の訓練である。受講者には、それぞれ担当する日本語に関わる既存知識を再検討する中で、(日本語という)日常不断に接する対象に対する捉え返し、先行言説の批判的再検討、新たな着眼点の発掘、研究成果を簡潔に分かりやすく伝える技法、といった諸能力の涵養も求められる。 これらは、今後、いずれの研究分野に進むに当たっても必要な、「基礎体力」となるであろう。 【学術分野】国文・漢文学 【授業形態】文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 日本語、日本語学、日本語論 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31789 火 3 31790 火 3 災害地理学の理論と実践 日本語の「常識」を問い直す 小田 隆史 矢田 勉 教養教育高度化機構 教養教育高度化機構 初年次ゼミナール文科

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