時間割コード 31691 S1 時間割コード 31832 授業の目標概要 本講義シリーズでは、日本の先端科学技術を支える大型施設として注目を集める高輝度X線光源「放射光・X線自由電子レーザー」と「大強度レーザー」を用いた光科学の最先端で今何が行われているのかを知るために、開発の一端を紹介しつつ、これらを用いて導かれた最新の物理・化学分野における発見や、真に産業に活かす使い方を紹介し、高エネルギー光科学の目指す未来について語ります。 また任意参加で、2024年8月上旬頃に、2024年4月より仙台で運用を開始する3GeV放射光施設「NanoTerasu」の見学と、そこで働く若手研究者・シニア研究者との交流の場を用意しています。 In this lecture series, we will discuss the development of synchrotron radiation and X-ray free electron laser, highly brilliant X-ray light sources, and high-power lasers that are gaining attention as large facilities supporting cutting-edge science and technology in Japan, as well as the most recent discoveries in physics and chemistry using these light sources and how they are really utilized in industry. The future of high-energy photon science will also be addressed. In addition, we are planning a tour of "NanoTerasu", a 3GeV synchrotron radiation facility that will begin operations in Sendai in April 2024, with optional participation in early August 2024. We are preparing a chance for participants to interact with both young and senior researchers working at the facility. 各授業で小テストを実施しその場で回収またはメール提出、第7回終了後にレポート課題提出。 小テストとレポート課題で適宜点数配分し成績評価を行う。 第8回の見学は任意参加のため成績評価には含まれない。 A quiz will be given in each class and collected on-site or by e-mail, and a report will be requested after the Session 7. Grade Evaluation will be assigned based on the quiz and the report, and points will be allocated accordingly. The field work at Session 8 is optional and is not included in the grade evaluation. 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 成績評価方法 教科書 ガイダンス 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 高エネルギー光科学の先端と社会実装/Advanced High Energy Photon Science and its Social Implementation 開講 S 「経済安全保障」 の基本文献を読む 現在の世界は、激動の中にある。 冷戦終結後の約30年間、世界経済の基調は「グローバル化」であった。物とサービスの貿易を自由化し、知的財産権の保護水準を斉一化しようとするWTO協定が、1995年に発効した。製造業のサプライチェーンは全世界に延び、各国の国民経済は「フラット化」し、それでも残る国や地域の特色を現地で享受させる観光産業が隆盛となった。その間、わが国はこの変化によく対応できず、国際的地位は低下を続けた。 いまや、この基調が大きく変わろうとしている。軍民融合や千人計画、一帯一路などを通じて戦略的な経済安全保障政策を進めてきた習近平体制の中国は対外政策を更に強硬にしてきており、特に台湾をめぐる情勢は日に日に緊迫している。これに対する米国の反発姿勢は、バイデン政権下でますます強まってきた。この米中対立の激化により、既存の国政政治の枠組みが変化してきただけでなく、AUKUS、クワッド、IPEFといった、新たな枠組みが成立しつつある。そして、ロシアのウクライナ侵略戦争という既存国際秩序へのあからさまな挑戦は、さらに大きな不安定要因を形成している。これに伴って国際経済も大きく変化しており、日本を含む各国の法や企業のビジネスにも、深刻な影響が及んでいる。 担当教員(玉井克哉)は法学者であるが、知的財産法や行政法などの分野で、日本のルール形成に従事してきた。また、冷戦終了期のドイツ、世紀転換期の米国に留学した経験があり、法学の影響力の強い社会でのルール形成の現場を観察してきた。その立場から、現在の急激な変化を踏まえたルール形成戦略を研究対象にしており、積極的な提言を行っている。 担当教員(井形彬)は国際政治・経済安全保障の研究者であるが、経済安保に関する最先端の議論を国内外の政策決定者や有識者と頻繁に行っている。 また、武見綾子准教授(グローバル合意形成分野)が随時参加する予定である。同准教授は、国際的なヘルス・セキュリティと保健政策の専門家であり、マッキンゼーでコンサルタントの経歴や、世界保健機関(WHO)での職歴も有しており、2023年2月から、先端研において「グローバル合意形成分野」を立ち上げる、気鋭の研究者である。 このゼミでは、法律と政治という異なる視点から「経済安全保障」について研究してきた担当教員二人と共に、今後の日本の大戦略について議論し、理解を深める機会を提供する。 全学自由研究ゼミナールは、通常の科目とは異なり、「合」「否」によってのみ評価することとされている。毎回の授業に参加しクラスの議論に貢献した場合は、「合」となる。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 講義題目 講義題目 担当教員 原田 慈久 担当教員 玉井 克哉、 先端科学技術研究セ井形 彬 所属 物性研究所 所属 ンター 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 月 4 1 2年 文科 理科 曜限 単位 対象 火 5 2 1年 文科 理科 2年 文科 理科 全学自由研究ゼミナール
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