授業の目標概要 いま世界は目まぐるしく変化しています。なぜならば、デジタル化が進んだからです。例えば、昨日まで知らなかった成績評価方法 教科書 ガイダンス 時間割コード 31729 開講 【アクセンチュア×東大】 私たちが今ほしい未来を提言 S ―インサイト探求、アイデア創出、アイデア検証、企業への提案まで体験しよう! サービスが突然現れ、私たちの生活を根底から変えることもあります。 みなさんは「生成AI」をご存知でしょうか?生成AIの1つのChatGPTに聞いてみると、「生成AIは、機械学習の一分野であり、新しいデータを作り出すことができる技術です。例えば、絵や音楽の自動生成が可能です。従来のAIは与えられたデータから予測や分類をするのに対し、生成AIは新しいデータを作り出すことができる点が異なります」と教えてくれます。 2022年にリリースされたChatGPTを皮切りに、生成AIを活用した様々なサービスが生まれています。2023年日本財団の調査によると、17-19歳の36.1%が生成AIを使ったことがあるそうです。もちろんビジネスの世界でも、生成AIを業務や新サービスに取り入れる活動が活発化しています。みなさんが社会に出るころには、「生成AIがなかった世界が信じられない」と思うほど、世の中に浸透したサービスになっているでしょう。 驚くべきスピードで新商品・サービスが生まれる現代は、「正解がない不確実な世界」といえます。大企業だからといって、必ずしもヒット商品・サービスが生まれるわけではありません。特に、実際にやってみないと成功するかわからない新規事業については、アクセンチュアの調査によると、立ち上げに成功したと躊躇なく言える経営幹部はわずか6%にとどまっています。 それでは正解がない不確実な世界で、成功する新商品・サービスを生み出すためには、どうすればよいのでしょうか?その答えの1つとして、ユーザ視点での課題・インサイト(潜在的な欲求)の見極めと、新商品・サービスを素早く市場投入する仕組みを活用できることが重要です。 私たちアクセンチュアは、世界有数の総合コンサルティング企業として、世界中の様々な企業と一緒に、新しいサービスをビジネスとして実現させてきました。その経験と実績を活かし、本授業では、初学者を対象に、アクセンチュアの現役コンサルタントと共に、新商品・サービスを生み出すプロセスを身に付けることを目的としています。 具体的には、課題・インサイトを抽出・深掘りし、デザインシンキングという手法で“今ほしい未来”の新しいアイデアを生み出します。そしてそのアイデアをもとに簡易プロトタイプ(検証のためのサービス・もの)を素早く作成・検証し、最終発表ではストーリーテリング(ビジネスを「物語」を通して表現する手法)を活用して、実際の企業の方へプレゼンします。 【目標】 ・課題を客観的に分析する手法を学ぶことで、インサイトを抽出・深掘りする ・デザイン思考を学び、UX(ユーザ体験)、ビジネス、テクノロジーなどの視点を踏まえてソリューションを考える ・最適なプロトタイプを素早く作り、ユーザ評価を的確に分析・反映する手法を学び、実践する ・ストーリーテリングをもとに人を説得する技術を学び、発表する ・グループマネジメントやグループコミュニケーションを通じて、ビジネスにおけるコラボレーション力を向上させる ・「私たちが今ほしい未来は何か?」という正解がない「問い」に対して、自分なりの解をみつける技法を学ぶことで、不確実な世の中も楽しめるようになる。 ・振り返りフォーム(80%)…各回で学んだ知識、概念、理論に関する簡単な復習。疑問点や感想も書いてください ・発表(20%)…第13回授業で発表を行います。教員(10%)、アクセンチュア社員(10%)。評価基準は以下の通りです。 ◎評価基準 ・準備への貢献(各チーム担当のアクセンチュア社員が評価) ・チームワークへの貢献:授業の中でチームメンバーと交流し、チームワークの向上に寄与する。また、チームにとって有益と思える内容は、積極的にフィードバックを行うことができる。 ・アイデア出しへの貢献:多様な視点を持って活動に参画し、自分のアイデアを話すことができる。また他者からの意見を取り込むことで、アイデアを進化させることができる。 ・アウトプットへの貢献:グループワークに順応するとともに、新たな、または不慣れなタスクにも積極的に取り組むことができる。また、与えられたパートのタスクを期日を守ってこなすことができる。 ・発表への貢献(教員、アクセンチュア社員が評価) ・内容のわかりやすさ:ストーリーテリングの手法で、伝えたいことを簡潔にわかりやすく話すことができる。 ・話し方の適切さ:聞き手を意識して、はっきりした発音で話すことができる。また発表時間を大幅に超えないようにコントロールできる。 ・質疑応答のわかりやすさ:質問者の意図を理解して、受け答えができる。質問内容がわからない場合は、質問者に質問して内容を確認することができる。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 講義題目 担当教員 高橋 史子 教養教育高度化機構 水 5 所属 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2 2年 文科 理科 全学自由研究ゼミナール
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