2024Sシラバス
376/478

1年 文科 理科 2年 文科 理科 木 4 東京大学の地震研究所と史料編纂所が連携して設立された地震火山史料連携研究機構では、地震学者と歴史学者が協力して史料の収集・編纂と分析と、地震活動や火山活動の長期的な情報を提供するデータベースの構築を行っている。 この連携研究機構が提供する講義では、歴史資料(史料)を用いた地震・火山噴火の研究について、背景となる知識やこれまでの成果、今後の展望について解説する。全体を理解するために必要な概論ののち、東北地方太平洋沖、南海トラフ、内陸活断層の地震、首都圏の地震について、具体的な事例-貞観地震、慶長の豊後地震と畿内(伏見)地震、宝永・安政の南海地震、安政の江戸地震、宝永の富士山噴火や天明の浅間山噴火など-を取り上げ、歴史学および地震学・火山学のそれぞれの立場から説明する。どのように歴史資料を読みとき、どのように現象を理解するのかを学び、また、異分野融合研究の意義や在り方に触れる。 授業は、杉森玲子(史料編纂所)・及川 亘(史料編纂所)・前野 深(地震研究所)・加納靖之(地震研究所)が分担する。 【目標】 ・歴史学や地震学の基礎を、具体的な事例を通して学ぶ ・複数の研究分野からのアプローチでより深く現象を理解できることを知る ・これらの研究のおもしろさや解決すべき課題について考える 【こんな人に来てほしい】 文系理系を問わず、歴史、地球、防災などに関心のある人。また、本や資料を読むのが好きな人、観察や観測をもとに推理するのが好きな人など。 (参考)地震火山史料連携研究機構の概要 地震火山史料連携研究機構は、東京大学の地震研究所と史料編纂所が連携して設立されました。この学際的な研究機構では、歴史学者と地震学者が協力して史料の収集・編纂と分析を実施し、日本における地震活動や火山活動の長期的な情報を提供できる科学的なデータベースを構築しています。このような歴史時代のデータは、地震や火山の危険性の長期的な予測には不可欠です。 レポートによる評価 レポートの内容(予定):講義で扱った地震(噴火)の一つを選び、レポートを作成する。講義内容に自分で調べたことを加えてまとめること。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 加納靖之・杉森玲子・榎原雅治・佐竹健治 歴史のなかの地震・噴火 東京大学出版会 9784130637169 ※スライドや配布資料で必要な情報は提供する予定。 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time S 時間割コード 学術フロンティア講義 31672 授業の目標概要 【概要】 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 歴史資料と地震・火山噴火 講義題目 担当教員 地震火山史料連携研加納 靖之 所属 究機構 曜限 単位 対象 2

元のページ  ../index.html#376

このブックを見る