時間割コード 31477 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 S 食糧と環境 海洋生物資源の特性と利用 地球表面積の70%を占める水圏(海洋および陸水)は、潮干帯から沿岸、外洋、深海、熱帯域、極域、陸水に至る多様で変異に富む環境で構成される。そして、これらの水温、塩分、水圧等の大きく異なる棲息環境に、バクテリア、プランクトンなどの微小な生物から各種の無脊椎動物、魚類、大型ほ乳類に至る多種多様な生物が進化的に適応放散し、独自の生活史を発展させてきた。 水圏には地球上のほぼすべての動物門が棲息しており、その多様性は陸上の比ではない。また、中には、水中での生活を可能にするため陸上生物では見られない特殊な器官やユニークな代謝経路を発達させた種も多い。そして、これら多様な生物の相互作用により、複雑で豊かな生態系が形成されてきた。このような水圏生態系にはまだまだ未解明の現象が多く、そこにこそ未知の利用可能性や新たな研究領域の発展可能性を秘めたフロンティアが存在する。 一方、広大に見える水圏でも、そこに棲息する生物量は有限である。水圏生態系における物質循環および生物生産の仕組みを理解し、ヒトと水圏生態系の関わりあい方、および再生可能資源としての水圏生物の持続的有効利用のあり方を探ることは、これからの自然共生型の持続可能な社会を構築していくうえでの鍵となる。 本講義では、水圏に棲息する生物およびそれをとりまく環境を対象に、(1)水圏環境および生態系内での物質循環と生物生産について理解すること、(2)食料資源、生化学資源、エネルギー資源などの観点から水圏生物の持続的有効利用に向けた知識を習得すること、を目標に授業を進める。 出席状況および講義終了後に出される期末レポートの内容をもとに評価する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 伊藤 直樹、岡田 茂、高橋 一生、黒木 真理 所属 農学部 曜限 金 5 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 総合科目D 人間・環境
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