本講義は、フェミニズム理論やクィア理論の歴史的な展開を下敷きに、ジェンダーやセクシュアリティ、身体への人文学的なアプローチを探究し、その上で様々な文化的事象を読み解くための多角的な視点を獲得することを目標とする。前半では主にフェミニズムの理論史の解説を行い、「インターセクショナリティ」といったキータームを紹介する。後半では具体的な事例を取り上げつつ、フェミニズム/クィア理論の現在における理論的動向を考察する。以上の基礎的な枠組みを踏まえ、学生は本講義を通じて得た知見を同時代的な議論へと敷衍する力を身に着けることが望ましい。 毎回のコメントシートと、中間・期末レポートによって評価する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 時間割コード 30362 時間割コード 30799 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 S ジェンダー論 開講 授業科目名 S ジェンダー論 セクシュアリティとジェンダーの社会学 セクシュアリティとジェンダーについて、大学生として最低限知っておくべき知識を伝える講義です。 前半のセクシュアリティ編については、「下ネタの講義」という誤解、風評被害に悩まされていますが、きちんと履修した学生さんはそのような感想を決して持たないはずです。そういった愚かな反応がなぜ起きるのかも含めて、一貫した問題意識の下で「社会科学の立場から性を考える」とはどういうことなのかについて論じていきます。「本能」だと勘違いされている「性」を自然科学とは異なるアプローチで読み解きます。 ジェンダー編は、みなさんの人生設計そのものに関わります。この講義は東大全体で女性の履修者がもっとも多いもので、優秀な女子学生の未来が、男子学生のそれとどう関わりを持つのかについても、この講義を通じて、考えてもらいたいと思います。 新書を教科書として指定していますが、それに則って講義をするのではありません。これでカバーされるのは講義の1~2回分です。講義で触れるいくつかの論点については、『ジェンダーとセクシュアリティで見る東アジア』の中でも言及しています。 ※このところ受講者が大幅に増加したことに伴い、SNSで不正確な情報が飛び交うようになりました。匿名の二次情報などに惑わされない程度のメディアリテラシーを持ってください。 期末試験 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 瀬地山 角 編著 炎上CMからよみとくジェンダー論 光文社新書 特に行わない。/Will not conduct guidance 担当教員 飯田 麻結 担当教員 瀬地山 角 所属 表象文化論コース 所属 社会・社会思想史 曜限 火 2 曜限 水 5 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 総合科目C 社会・制度
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