時間割コード 31837 時間割コード 31464 時間割コード 31465 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 S 比較思想 開講 授業科目名 S 比較思想 開講 授業科目名 S 比較思想 初期仏教の聖典とその思想 仏教がインドで誕生してから数世紀を経て、今日一般に初期経典あるいは原始経典とよばれる聖典群が成立してきた。これらの経典の言葉ははるかな時空間を超えて読者に訴えかける力をもつ一方で、当然ながら古代インド特有の思想的、社会的文脈を背負ってもいる。この授業では、インドの宗教である婆羅門教やジャイナ教との比較を通して、初期経典の思想を解説する。さまざまな原典を邦訳を通して紹介するとともに、仏教要語をパーリ語やサンスクリット語といった古代インド言語に即して解説したいと考えている。古代の思想について自ら考え理解する力を養うことがこの授業の目標である。 毎回のリアクションペーパーと期末レポートにより評価する。 プリントを配布する。/Will distribute handouts 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 神秘主義再考——もうひとつの知の系譜学 「神秘主義(mysticism, mystique, Mystik)」は、19世紀半ば以降、「宗教の本質」にアプローチするうえでの特権的な主題とみなされ、洋の東西を問わず数多の思想家、宗教研究者たちを惹きつけてきた。他方でそれは、近代に確立する合理主義的・啓蒙主義的な知の覇権のなかで、「怪しい他者」(狂信、ヒステリー、超常現象…)として排除されたり、周縁化されたりしてきた。今日では、宗教学においても「神秘主義」はかつてそれが放っていたような魅力を失ってしまったと言えるかもしれない。 本講義では、しかし、従来の神秘主義理解がそのなかに囚われてきた「近代神秘主義論」を相対化し、その重力圏から抜け出して、神秘主義を「別様の知」として語りなおすために、古代から現代に至る西洋霊性史を通覧する。とりわけ、体験中心主義的な神秘主義理解や、神秘主義のジェンダー化されたイメージを再考しながら、これまで看過されてきた別様の知脈を歴史のなかから掬いあげることを試みる。 神秘主義は宗教の本質に直結しているという理解は今でも根強いだけに、神秘主義を問い直すことは私たちの宗教理解をより深く豊かなものとすることにもつながるはずである。 主として期末試験によるが、コメントなど授業への参加度も加味する。 プリントを配布する。/Will distribute handouts 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time イスラム教の形成 2003年のイラク戦争以降、イランを中心とする諸国家とサウディアラビアなどの国々との間の国家間対立がシーア派対スンナ派という宗派対立の枠組みで語られることが増えた。このような単純化された枠組みが信用に値するものでないことはすぐに分かるだろうが、シーア派とスンナ派の宗教上の争点は何か、その争点が政治とどのように関わり合っているのかについてはそれほど知られているわけではない。 本授業では、ユダヤ教、キリスト教という同系統の宗教と比較しながら、預言者ムハンマド没後に生まれた幾つかの争点を巡る思想史を追い、それらの争点がシーア派、スンナ派といった宗派の形成にどのように関わっていったのかを分析し、ユダヤ教、キリスト教と一線を画すイスラム教思想史の特徴を明らかにする。その上で最終的には、最初期のイスラム思想と現代のそれとの異同を明確にすることを通じて、現在のイスラム教イメージを相対化する視座を獲得してもらいたい。 学期末レポートにより判定。授業時に取り組んでもらう課題(2、3回)も加味。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 八尾 史 担当教員 渡辺 優 担当教員 菊地 達也 所属 文学部 所属 文学部 所属 文学部 曜限 月 5 曜限 火 2 曜限 水 5 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 総合科目A 思想・芸術
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