1年 文科 理科 2年 文科 理科 金 2 A 時間割コード 展開科目 人文科学ゼミナール 50947 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 人文科学ゼミナール(歴史学) エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』を読む 古代ローマ史の古典的文献であるエドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』の第3巻(第28章から第38章+西ローマ帝国滅亡の総括)を講読する。18世紀に書かれた本書は近代歴史学が確立する以前のものであり、学術内容的にはその後の研究によって取って代わられた部分も少なくない。しかし、授業ではそのような小難しいことを論じるのではなく、肩の力を抜いて学生と教員での読み合わせを行い、壮大なスケールを持つこの古典的名著を楽しみたい。ローマ帝政史は一般学生にはなじみの薄いテーマであろうが、分からないことがあれば適宜教員が解説をするので、専門家との読書を通じて、西洋の基礎教養である古代ローマ史に関する視野・知識を広げる機会にしてもらいたい。 著作の内容としてはテオドシウス1世治世のいわゆる「キリスト教国教化」から5世紀の「西ローマ帝国滅亡」までのローマ帝国史を扱う。時代のスパンは短いものの、キリスト教のヨーロッパへの浸透をはじめ、西ゴート人のローマ市劫略、フン王アッティラの活躍、フランク王クローヴィスの台頭など見どころの多い箇所であり、歴史だけでなく、文学(ヨーロッパのみならず、近代日本も含め)、神学に興味のある者にも得られるところは多いであろう。授業の目的としては、一般的な歴史的知識を獲得するとともに、何より18世紀啓蒙時代の知識人の考え方・世界観に触れることを目指す。 なお、初回授業時(オンラインで実施)の履修希望者が20名を超えた場合は、小論文の試験を実施して選考するので、初回授業には必ず出席すること。受講許可は第2回までにUTOLを通じて告知する。 平常点とレポート(提出物)で評価する。演習形式をとるため、授業の出席と授業内での発言・発表といった平常点が重視される。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook エドワード・ギボン(著)、中野好夫・朱牟田夏雄(訳) ローマ帝国衰亡史 (ちくま学芸文庫版 第4巻と第5巻) 筑摩書房 978-4480082640、978-4480082657 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 田中 創 所属 歴史学 曜限 対象
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