2024Aシラバス
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1年 文科 2年 文科 火 5 A 1年 文科 2年 文科 火 5 A 1年 文科 2年 文科 火 5 A 時間割コード 時間割コード 時間割コード 基礎科目 人文科学 50454 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 50455 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 50456 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 開講 授業科目名 開講 授業科目名 ことばと文学Ⅱ ユーラシアのなかの「中国」史 現在われわれの眼前には、「中国」と呼ばれ、また自らもそう称する国家が存在しており、その領域で生起してきたできごとは「中国史」と称される。しかし、現在の中国の領域の半分以上は、歴史的に漢字文化を共有しない人びとが主に住まい、活動してきた地域であり、他方、「中国」というまとまりを与えてきた漢字文化は、現在の中国の領域を超えて、朝鮮半島・日本列島・インドシナ半島東北部に広がっている。このようにみるならば、「中国」というまとまりや「中国史」という語りはけっして自明のものではなく、長い時間のなかで絶えず変化しながら形づくられ、特定の時期に明確な事情から創出されたものであったと言うことさえできよう。 本講義では、漢人(漢民族)を自明の存在とみるのではなく、彼らをも歴史的に形成され変遷してゆく存在と捉え、あくまでも数ある人間集団の一つ(ずば抜けて巨大ではあるが)にすぎないものと位置づけて、ユーラシア東方の諸社会との対比を意識しながら、その特質と歴史の展開を概観する。 期末の論述試験を主とし、講義中必要に応じて課す小テストなどを加味して判断する。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 歴史学の思考法(2) 「歴史を学んで何になるんだろう」――年号や人名の暗記に苦しんだ受験勉強の最中に、そんな風に思ったことはないだろうか。しかし歴史学とはもちろん暗記ではない。「史料に基づき過去の人間生活の事象を研究する学問」である。それは専門的な学問領域であると同時に、“歴史学的にみる・考える”という普遍的な思考力を身に付けるためのトレーニングでもある。物事を常に長期的な視野で見る姿勢、経験不可能な物事に対するリアルな推測力、「現在」を相対的に視る力――歴史学によって必然的に養われるこれらの力(=歴史学的思考)は、過去を振り返るときだけでなく、今を生き、未来を踏み誤らないためにも必要不可欠のものだろう。 こうした認識に基づき、前期課程の学生が、歴史学的思考法とは何かを知り、“歴史学的にみる・考える”力を養うことができるよう、教養学部の歴史学教員は、「歴史学I:歴史学の思考法(1)」(Sセメスター開講)と「歴史II:歴史学の思考法(2)」のふたつの授業をリレー講義形式で行うことにした。いずれも5名ずつの教員からなり、両方受講しても、いずれか一方を受講しても差し支えないよう、内容やバランスを加味して構成してある。 歴史学の研究とは、どのような発想と手法によって進められ、その結果どのような歴史像が描き出されるのか。歴史学を専門的に学びたい学生ばかりでなく、歴史学的思考法を身につけたいと考えるすべての文科生に受講してほしい。 授業内課題と期末試験で評価する。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 東京大学教養学部歴史学部会編 『東大連続講義 歴史学の思考法』 岩波書店 9784000614061 2,000円+税 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 江戸期の漢文学から考える 江戸時代、漢詩・漢文は盛んに制作され、当時の文学において重要な位置を占めていた。近代においても、格調高い文章が漢文書き下し体(いわゆる「明治普通文」)で記されていたことに示されているように、江戸期の漢文学の隆盛は、近代以後の日本の言語・文学にも大きな影響を残している。しかし、残念なことに現在では、江戸期の漢文学は日本社会を生きる多くの人々にとって縁遠いものとなっている。そこで、本講義では、江戸期の漢文学の魅力を様々な観点から紹介していきたい。江戸期の漢文学は、人間と「ことば」・「文学」の関係について思索する上で、興味深い素材でもある。本講義は、江戸期の漢文学を考えるだけでなく、江戸期の漢文学から広く「ことば」と「文学」について考えること目標とする。 定期試験期間に論述問題の試験を行う。 細かな固有名詞については暗記しなくても済むような試験方式を考えている。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 担当教員 歴史Ⅰ 杉山 清彦 担当教員 歴史Ⅱ 山口 輝臣 担当教員 高山 大毅 所属 歴史学 所属 歴史学 所属 国文・漢文学 曜限 曜限 曜限 対象 対象 対象

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