2024Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 白 佐立 A 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 51441 授業の目標概要 【講義概要・内容】 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 生活誌聞き書きフィールドワーク実習@高知 高知の職人や日曜市の経営者たちのライフストーリーとものづくりや商売の思考についての聞き取りを行ってもらうほか、日常生活に密着してもらうことを通して、ブランディング計画を作成してもらうとともに、ルポルタージュを執筆してもらう。 高知はとても不思議な場所だ。経済的な統計から見れば決して上位の地域ではない。人によっては「なにもない」田舎だと思うだろう。 だが現地に行くと、この「なにもない田舎」にしかないこと、もの、人にたくさん出会う。毎週日曜日に開催される定期市は300年以上続いており、約300店舗が出店する。前日に収穫した農産物や加工食品が並び、市を訪ねる客でいつでもごった返している。港の近くにある海産物加工場の小さな販売所には、そこでしか手に入らない、数時間前に水揚げしたばかりのドロメが並ぶ。山の上の小さな工房では、炭とかまどで手間のかかる方法にこだわり、1日に70丁しかできない豆腐を作り続ける。高知県内でしか展開しない飲食店は、各店舗が固有のコンセプトを持ち、そのコンセプトに沿った個性的なインテリアで、ゆったりとした環境で美味しい食事をゆっくり楽しめる。海辺に並ぶ、真夏の日中には気温80度にのぼるビニールハウスの中で、優しくも鋭いまなざしで塩と向き合う塩杜氏が作った塩は、塩なのに甘い。 高知でしか出会えられないこと、もの、人にはエネルギーに溢れている。このエネルギーの正体はいったいなんなのだろう。このようなエネルギーを築きあげる人びとは、どのような人生を過ごしてきただろう。どのようにして現在の生活の営みが可能になったのだろう。 本研修は高知の人びとの声に耳を傾け、「普通」の人の日々の生活を観察・考察する。そこで得られる声と生活の断片に基づき、①ブランディング計画を考案し(チームワーク)、②ルポルタージュを執筆する(個人作業)。 【開講・作業期間】 ・履修者はガイダンス、事前講義(対面講義)、フィールドワーク(2回)に参加することおよびフィールドワークの内容を作品化するものの提出が単位取得の必須条件となる。 ・開講期間は①2024年11月下旬に4日間と②2025年2月中旬に5日間、2回にわたり計9日間のフィールドワークを行う。 ・1回目にフィールドワークには南京大学からの短期留学生も参加し、本学の履修生と共に活動することとなる。 ・事前講義、フィールドワークなどの詳細日程はガイダンスで説明する。 【ガイダンス】 ・日時:2024年10月9日(水)12:20~12:50 ・場所:国際教育研究棟(KIBER)314教室 *受講人数:10~15名程度。履修希望者が多い場合はレポートによる選抜を実施する。 *授業計画・方法:ガイダンス時に説明する。 *駒場キャンパスから現地までの往復交通費、現地での宿泊費の一部は大学により負担することがある。参加費用に関してはガイダンスで説明する。 *講義に関する最新情報はLAPウェブサイトを参照すること。問い合わせも、LAPウェブサイトの問い合わせ欄から行うこと。 [http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/](http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/)]([http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/](http://www.lap.c.u-tokyo.ac.jp/ja/) 【注意】 この授業は開講日程の都合上、成績が所定の確認日より後に公開される見込みが高いので留意すること。特に2年生は本科目の成績が前期課程修了要件に含まれない見込が高いので、履修にあたっては十分に注意すること。 ・履修者はガイダンス、事前講義(日時未定)、フィールドワーク(2回)に参加することが単位取得の必須条件となる ・フィールドワーク、ディスカッションへの参加態度 ・フィールドワークの内容を作品化するものの提出 プリントを配布する。/Will distribute handouts 特定日に行う。/Will conduct guidance at another time 講義題目 担当教員 教養教育高度化機構 集中 所属 曜限 単位 対象 2

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