2024Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 ●プログラムについて ※参加者同士で交流・対話しながら進めるワークショップ形式の授業となります。 『正解のない問いに、共に挑む』特別教育プログラムです。参加者の皆さんが今後、広く社会一般で活用し得る「共創」の手法を、「21 KOMCEE (理想の教育棟)」を舞台に、東京大学×博報堂研究デザインセンターのコラボレーションにより学んでいただきます。現役の広告会社社員、ブランド・コンサルタントがプログラム・デザインおよびファシリテーションを担当します。参加者でプロジェクトチームを結成し、チームでテーマに関するリサーチや分析、アイデア発想、プレゼンテーション制作を行ってもらうことを予定しています。 【URL】http://www.bdstudio.komex.c.u-tokyo.ac.jp/ ●テーマについて 今期のテーマは、『「志を育む」をブランドデザインする』。 皆さんは、いつから「志」や「夢」を意識しましたか?幼いころから「将来の夢」を聞かれ、大学受験や進路選択では様々な学問分野に戸惑いながら、自身の進路を悩んだ人も多いのではないでしょうか。 近年では小学生ごろから「夢ノート」を作り、早くから子供たちに「夢」を語らせる教育が広まっています。また中高生からは「キャリア教育」として、職場体験などの体験型授業も行われるようになり、まだ見ぬ自分の将来を考える機会はますます増えていると言えそうです。 また就活活動においても、「自己分析」が非常に重要視されるようになっています。この自己分析では過去の実績(いわゆる「ガクチカ」)だけではなく、応募者の個性や志望動機、将来のビジョンが含まれます。自分はどんな人間で、その企業に入って何を取り組みたいか、またどんな社員になりたいのかなど、応募者の「志」を重視する企業は増え、大学生のみなさんは、自分の将来に主体的に向き合うことを求められています。 さらには個人だけではなく、組織や社会においても「志」を提示することが求められるようになってきました。企業活動では、自社の活動が何を目指しているのかという「パーパス」や「ミッション」を大きく掲げる経営手法が増えています。また社会においても、SDGsのように目指すべきゴールを共有し、活動をともにすることを求める動きも活発になってきました。 しかし、このような「志を尊重する」風潮は、心地よいだけでしょうか。技術の発展や社会の変化によって、今ある職業が脅かされ、新しい職業が数多く生まれる中で、従来の「よい大学を出て、就職して…」というような「基本」とされる人生のレールは崩れ始めました。また、憧れの存在であるロールモデルも多様化し、一つの明確な目標を示せなくなっています。確実な未来も憧れも見通せない現代において、それでも自分の未来を全て自分で決めなければならないという「重圧」に疲れる人も増え、「ドリームハラスメント」という言葉も聞かれるようになりました。 「志」や「夢」を持つのは、素晴らしいこと。しかし一方で、この理想に苦しむ人もいます。 個人や組織への「志」や「夢」への期待と疲弊が共存する今、参加者のみなさんには、この概念を改めて深く考えていただきたいと思います。そして、その探求をもとに、「志を育む」をテーマにした製品やサービスを具体的に構想いただき、人々を幸せにできる新しい「ブランド」として提案していただきたいと思います。 詳しくは10月3日(木)17:30~開催されるガイダンス兼体験ワークショップで説明しますので、ご関心を持っていただけた方はぜひご参加ください。 全ての授業への参加を前提に、個人ワークの提出内容、グループワークへの貢献、最終プレゼンテーション内容により評価します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time A 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 51430 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 ブランドデザインスタジオ30 「志を育む」を ブランドデザインする 講義題目 担当教員 真船 文隆、 教養教育高度化機構 集中 山上 揚平 所属 曜限 単位 対象 2

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