•取得したデータに対して、自分の視点からの分析・統計処理を加え、考察する •ボールや用具や体の動きをモデル化し、シミュレーションし、機構を理解する •自分で練習法や練習器具をつくり、データを取り、効果を検証する •他者が出しているデータ・動画・解説・論文などを調査し、自分なりに整理・体系化する •上記の組合せ などが想定されます。より具体的な例は、ゼミの中で議論したいと思います。 以上のような趣旨で、このゼミの標題を「スポーツ自主分析科学研究」とし、前期Sセメスターに「入門」(1単位)を開講し、後期Aセメスターに「実践」(1単位)を開講します。 前期Sセメスターの「入門」では、まず、担当教員が、スポーツの自主分析を科学的に行う研究の例や手法の紹介・指導などを行いました。それらを参考にして、学生自身に、研究テーマや進め方を立案してもらいました。個人単位でもグループ単位でもよく、自分(たち)の興味あるスポーツ関連の課題についてどんな研究を行いたいか、さらに、どんなデータの収集や分析、シミュレーション、調査など、科学的なアプローチを使って研究を進めるかなどの具体的な計画を考案してもらいました。8月に発表の場を設け、研究テーマの立案ができた学生やグループにはそれを発表してもらい、皆で討論をしました。 後期Aセメスターの「実践」では、次のようにゼミを進めます。 既に、前期Sセメスターの「入門」のゼミに参加するなどして、研究テーマの立案が済んでいる学生やグループには、自分(たち)で決めたスポーツ科学のテーマで、学生自身に研究を実施してもらいます。もし、面白い研究が進んだ場合には、スライドを用いた発表のみではなく、成果をレポート、公表記事、論文などにまとめることも目指します。一方、中間時点で上手く研究が進まない学生には、適宜、担当教員が状況を聞きアドバイスを行います。研究は、必ずうまくゆくとは限りません。むしろ、順調に進まないことの方が多いです。順調に進まないときでも、その記録を残し、その状況を発表したりレポートにまとめることは極めて重要です。皆で、その発表を聞き、レポートに目を通し、議論することで、新展開が生まれ膠着状態を脱出できることが良くあります。このようにして、学生に身近なスポーツのテーマで「研究」というものを体験してもらうことがゼミの目標です。 前期Sセメスターの「入門」のゼミには参加せずに、初めて後期Aセメスターのゼミに参加する学生もいると思います。そのような学生には、「入門」の内容を実施してもらいます。すなわち、担当教員が、スポーツの自主分析を科学的に行う研究の例や手法の紹介・指導などを行い、それらを参考にして、学生自身に、研究テーマや進め方を立案してもらいます。 授業は、集中講義形式で、スポーツ科学の自主分析科学研究の参考になる講義と、学生の中間報告および議論を5回ほど行います。最後に、学生の最終発表の場を設けます。期間中、要望に応じて質問や相談に応えるための機会もオンラインで設けます。 授業計画 10/4 金曜日 @zoom 6限(19:00-20:30) ガイダンス 10/11金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) 6限 授業+学生中間報告 10/18金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) 6限 授業+学生中間報告 10/25金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) 6限 授業+学生中間報告 11/1 金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) 6限 授業+学生中間報告 11/8 金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) 6限 授業+学生中間報告 12/20金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) 6限 発表会 12/27金曜日 @対面(駒場Ⅰキャンパス12号館1212教室) もしくはzoom 6限 予備日 講師:佐々木一茂、仮題:挙上速度を測りながら行う筋力トレーニング(VBT)について 講師:工藤和俊、 仮題:運動技術の上達過程 講師:野崎大地、 仮題:身体動作における効率的な反力の利用 講師:秋山英文、 仮題:駒場FUSIONと自宅でのゴルフ自主分析科学研究の企画 講師:中澤公孝、 仮題:野球の神経科学的アプローチ 初回ガイダンスを、オンラインで実施し、2回目以降は、集中講義形式で、対面で実施する 上記授業予定に加えて、質問や相談に応えるための機会をオンラインで設ける ガイダンスや授業・質問のためのオンライン(zoom)接続のURLや連絡事項は、この全学ゼミのUTOLで通知する。 補助的に、オンライン参加や、録画視聴が出来るようにする(予定)。 発表会での発表、レポート提出により、評価する。授業を聞くのみでは、単位は出ない。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特定日に行う。/Will conduct guidance at another time 全学自由研究ゼミナール 成績評価方法 教科書 ガイダンス
元のページ ../index.html#296