2024Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 モンテスキューの『法の精神』(De l'Esprit des lois, 1748)は、著者が20年の歳月をかけて完成させた大著である。権力分立、あるいは立法・執行・司法の三権分立は、この作品で始めて本格的に定式化された、と評価されることも多い。あらゆる権力は必ず腐敗し、濫用されるものであり、たとえば民主的な正統性をもつ指導者や機関であっても例外ではないというのがモンテスキューの立場であった。『法の精神』が自由主義的な政治理論の金字塔とみなされる所以である。とはいえ、古典を読む醍醐味は、そうした評価からいったん自由になり、テクストそのものが放つ多様なメッセージに耳を傾けることにある。本演習の枠の中で『法の精神』を通読するにはやや無理があるため、以下の3つのテーマを選び、該当する部分を読むことにする。そのテーマとは、(1)古代ギリシア・ローマの共和政(とりわけ民主政)に対する評価、(2)政治的自由をめぐる諸議論(とりわけイングランドの国制に対する評価)、(3)戦争と平和など、国家間関係・世界秩序に関する議論である。本演習を通して、政治や社会を考察するための重要な手がかりを発見していただきたい。 平常点(出席状況)、最低1回の報告、最終回のコメント・ペーパーの提出、毎回の授業における積極的な議論への参加をもって成績評価とします。 受講人数は最大でも15名以下とします。履修希望者が 15 名を超えた場合は、志望動機書(800字以内)を提出してもらい、それにより選考するので、初回授業に必ず出席してください。希望者が15名以下の場合は、志望動機書の提出は不要です。選考が必要となった場合、受講許可は第2回目までに掲示によって告知します。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook モンテスキュー 『法の精神』上・中・下 岩波文庫(岩波書店) 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 水 5 A 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 最新版の『世界開発報告』を会読します。講師は開発の専門家ではありませんが、開発を学ぶことは、先進国・途上国を問わず現代社会の課題を見つめることに直結すると考えています。報告そのものや、その根拠となっている文献をクリティカルに読み、議論することで、社会課題解決のために世界各国で行われているプラクティスの可能性や限界、科学技術(社会科学・自然科学)と公共政策の関係等について考え、見直す機会としていただければ幸いです。 ガイダンスは第一週にZoomにて実施します。この日時に出席できない方は別途相談もできますのでその場合はメールでご連絡ください。 議論への貢献 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 水 5 A 1年 文科 理科 2年 文科 理科 授業の目標概要 1年次に学習する線型代数学において、行列は列ベクトルのなす線型空間の間の線型写像として基本的かつ具体的な役割を果たしていました。とくに、n 次正則行列全体の集合は行列の積や逆行列をとる操作について閉じていて、それらは線型写像の合成や逆写像と対応していました。このような積と逆演算について閉じている集合は群と呼ばれ、線型空間をはじめとする数学的対象の対称性を司るものとなっています。 本科目では行列のなす集合に注目することから始めて、群とその作用の考え方を概観し、射影幾何や双曲幾何などへの幾何学応用を通じて近代の数学に触れていきたいと思います。 レポートによる. 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 水 5 A 時間割コード 時間割コード 時間割コード 全学自由研究ゼミナール 51353 成績評価方法 教科書 ガイダンス 51357 成績評価方法 教科書 ガイダンス 51389 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 モンテスキュー『法の精神』開講 『世界開発報告』を読む開講 全学自由研究ゼミナール(行列といろいろな幾何学) 講義題目 を読む 講義題目 講義題目 2024A 担当教員 川出 良枝 担当教員 森川 想 担当教員 逆井 卓也 所属 法学部 所属 工学部 所属 数理科学研究科 曜限 単位 対象 曜限 単位 対象 曜限 単位 対象 2 2 2

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