2024Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 1 A 1年 文科 理科 月 5 A 2年 文科 理科 時間割コード 時間割コード 総合科目 E (物質・生命) 51304 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 50213 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 物質・生命工学基礎Ⅱ 開講 授業科目名 物質・生命工学概論 ナノ・機能マテリアル入門 「古典的・量子力学的波動の振る舞いについて理解したうえで,ナノテクノロジーとその機能マテリアルへの応用について学ぶ」ことがこの講義の目標である.大学教養学部では基礎科学の普遍性を強調したアカデミックなアプローチで講義が行われることが多く,専門の決まっていない学生に対する講義としてはある種正しい.しかしながら,厳密性を重視した数学による表現が多用されると,高校までに学習した物理や化学の知識との間に大きなギャップを感じることも多いのではないかと思う.間違って捉えてはいけないのは,数学的難しさと物理的な難しさは違うという点である.高校物理で出てきた電子の質量は,真空中に存在する“自由な“電子の質量である.この講義では,高校までの講義内容をもとに,学部1年生から理解できるように構成している.”固体中の“電子は,真空中とは異なる質量をもち,動き回っていることを学ぶ.さらに固体中の電子の挙動を表すシュレーディンガー方程式の物理的意味を正しく理解し,どのように我々の身の回りのテクノロジーに結実しているのかをわかりやすく解説する.この講義を構造化学と相補的に使ってもらえると良いと思います. (履修上の注意のところに学生さんからのコメント掲載,参考にしてください) 以下の項目を具体的な題材として議論したい. 光ファイバー,電子顕微鏡,走査トンネル顕微鏡,半導体レーザ,高速トランジスタ等 できる限り毎回の簡単なレポート(6割)+最終レポート(4割)での評価 (出席は取りますが,あまりにレポートの出来が悪いときに救済措置用に参考にする程度です) 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 進化学 生物の研究には、生物を物質として還元的に解析する分野と、ヒトを含む生物同士や生物と環境の関係性を研究する分野があります。進化学は主に後者に関心を寄せる学問とされ、本講義では進化的側面から見た生物の多様な疑問に取り組みます。例えば、協力的な関係が成立するために何が重要か、DNAと形質の多様性はどのように生まれてきたのか、男女の違いや性の存在意義・嗜好とは何か、多様な生物種がどのように誕生したのかなどについて探求します。 進化学は一般的に「進化機構」と「進化史」の2つの柱を基盤としており、この授業ではこれらの研究法とそこから得られた様々な知見について、具体的な生物の例を挙げながら順次説明していきます。毎回の授業では、系統学、生態学、行動学、集団遺伝学、分子進化学、ゲーム理論など進化学に関連する分野との連携を重視します。各項目は個別に楽しめるよう工夫されており、途中からの参加も可能です。 授業全体としては、以下のアプローチを取ります。 (1) 過去の授業で学生の皆様から高く評価された項目から始め、中盤以降にそれらを総合的に俯瞰し、進化学の総合的な考え方を説明します。 (2) コロナウイルスや戦争など、近年の世界情勢を進化学の側面から考察します。 (3) 生物学を高校で学んでいない方でも理解できるよう、授業の早い段階で最低限の分子生物学の資料を提供し、解説します。 (4) 学術論文を紹介することで、教科書的には既に解決されたとされる現象の中にも、まだ多くの未解明の謎が存在することを紹介し、将来生物の研究を志す方々にも指針となる授業を目指します。 本授業を通じて、遺伝子・個体・集団のレベルから生物を進化学的に考察する面白さを理解していただくことを目標とし、面白い・わかる・未来に繋がる・暖かい授業を目指します。 期末試験を実施する予定です。成績評価はリアクションペーパー、宿題、試験の提出状況や点数、出席状況を総合的に考慮します。また、授業への積極的な取り組みの姿勢も重視します。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 長汐 晃輔 担当教員 進化学 青木 誠志郎 所属 工学部 所属 生物 曜限 曜限 対象 対象

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