1年 文科 理科 2年 文科 理科 木 5 A 1年 文科 理科 火 2 A 2年 文科 理科 時間割コード 時間割コード 総合科目 D (人間・環境) 50906 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 50297 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 科学技術基礎論Ⅰ 開講 授業科目名 科学技術社会論 科学の方法を知り、科学リテラシーを高める 科学は日々、自然に関する知識を量産している。そして、技術やテクノロジーはそうした知識をもとに、人間の欲望を満たし、私たちに食い込んでいる。すでにスマホを手放すことができなくなっている人も多いだろう。往々にして私たちは、科学や技術・テクノロジーをブラックボックス化して、その成果のみを享受するだけで満足している。そうした人々には、科学が生産する知識は等し並みに映じていることだろう。しかし、科学が生みだす知識は、信頼度の点で大きく異なる。信頼すべき知識もあれば、危うい言説もある。今日の科学技術が浸透している社会に生きている身としては、科学技術知識のそうした本態を見抜く眼力を養っておいた方がいいように思われる。そのためには、科学のアプローチ法、科学知識が生みだされるプロセスの理解が欠かせないだろう。本講義では、科学の方法について理解を深め、科学技術時代を生きるための科学リテラシーの基礎を築くことを目指す。 レポートないし試験: 70% 科学方法論の要諦がどのくらい身についたかを問う問題が出される。 (レポートにするか、試験にするかは、受講生と相談して決める予定である。) 平常点評価: 30% 講義中に課題を2~3回ほど課す。提出者は1回につき10~15点ほどが加点される。まともな解答であればすべて満点が与えられる。 プリントを配布する。/Will distribute handouts 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 科学技術社会論入門 【授業の目標】 科学技術社会論(Science, Technology, & Society)の学術的な基礎や事例に触れ、科学技術と社会の間で生じる諸課題について、自身で考えてみる。 【授業の概要】 現代社会には科学技術を抜きには考えられない課題群がある一方で、科学や技術の知だけでも解決できない社会の諸側面の課題が多くある。そうした課題は、環境問題、医療、災害、人工知能関連技術の発展、新型コロナウィルスの流行、格差や差別、デュアルユースなど、さまざまな場面で立ち現れる。 科学技術社会論は、科学や技術と社会との界面において生じる事象や問題を、社会学、文化人類学、歴史学、哲学、政治学、経済学および科学計量学、科学技術政策論などのアプローチを用いて探求する分野である。科学技術社会論の扱う課題群には、必ずしも答えがないけれども現実的に対処しなければならないものが多くある。なかには、時間やコストの制約によって課題解決や意思決定のために適切な専門知を得ることが難しい場合や、専門知が存在しても社会的判断に論争がある場合もある。議論や対話を続けること自体に意義があるもの、さらには問いの枠組みや前提自体を問う必要のあるものもある。また、近年では、ソーシャルメディアの普及のように過去にはなかった要素も出現している。 本科目では、科学技術社会論におけるさまざまな事例を通して、科学的合理性と社会的合理性、「固い」科学観や作動中の科学、科学者の社会的責任、科学的助言、科学と社会、信頼、科学コミュニケーション、法と科学、事前警戒原則などのテーマを扱う。授業の中で、科学技術社会論のものの見方に触れ、物事を所与のものとせずに健全な懐疑や多角的視点をもって自身で考えてみることが期待される。 レポート70%、平常点30% 教科書は使用しない。/Will not use textbook 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 担当教員 廣野 喜幸 担当教員 福本 江利子 所属 哲学・科学史 所属 情報・図形 曜限 曜限 対象 対象
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