2024Aシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 水 5 A 1年 文科 理科 金 2 2年 文科 理科 時間割コード 時間割コード 総合科目 C(社会・制度) 50697 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 50982 A 講義題目 授業の目標概要 臨床心理学は、多様な個々のクライエントの具体的福祉向上をめざす、実践(心理臨床)のための「学」である。しかし、それを学問体系として、あるいは、科学として理解するためには、精神分析学や精神医学とならび、認知・発達・社会などの心理学諸分野の知識が不可欠である。本講義では、「発達」をキーワードに、「臨床心理学の成り立ち」についての理解を目的とする。 今回の講義では、学生諸君自身の身近な問題を題材に検討していきたいと考えている。 期末試験を行う。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 齋藤憲司・石垣琢麿・高野明 大学生のストレスマネジメント-自助の力と援助の力 有斐閣 978-4-641-17456-6 特に行わない。/Will not conduct guidance 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 現代教育論 開講 授業科目名 教育臨床心理学 教育・学校心理学 誰もが経験し、かつ言葉としても認知している「教育」。意識的であれ無自覚的であれ、この「教育なるもの」の定義を「教え育てること」として初期設定したり、「学校の中に教育が存在する」と決めつけてしまったりする人が多くないか。もし「学校で教師が子どもたちに教え込むことが教育だ」という固定観念にとらわれているのみだとすれば、そこに根源的な間違いが潜んでおり、それにより教育実践の可能性が大きく制約されてしまうし、それどころか難題の発生源となることもある。実際、不登校問題など、学校教育の現場で「教師-児童・生徒・学生」関係がうまくいかない背景として、教育者なりの「善意」に基づいた「べき論」が被教育者に一方的に押しつけられるために生じる心理的抑圧の問題が存在しているケースも少なくない。いずれにせよ、教育に対する「思い入れ」の強さがそのまま「思い込み」の強化に転じてしまう愚から脱する必要がある。 上記のような立場を基本とする本講義は、教育的営為に関して、視野を拡大して把握し直せるとともに、柔軟かつ根本的な発想の転換が図れるような力量を涵養しながら、受講者なりの見識を醸成し創造的に論じられる力を育成することを主目的とする。そのための学習支援戦略は、主に以下の三つである。 第一に、大前提として、授業構成を「一般教養の一分野としての教育を学ぶ」という発想と「教育を切り口として教養概念を問い直す」という発想との二本柱で成り立たせ、両者を交差させながら展開する。これにより、表層的には学校に焦点化されがちな教育問題の背景には、家族・地域社会・組織等における人間関係や各種メディアの影響などが複雑に絡みあっており、深みと広がりのある心理社会的問題が存在していることを確認する。 第二に、「教育現場において生じる問題及びその背景」に効果的に迫っていくための手法として、教育問題を「教育の論じられ方の問題」として扱うことを出発点にして、教育学的知識や実践事例などを参照しながら、教育について多角的に検討することにより、受講者が抱えがちな諸々の固定観念を流動化させていく。特に、教育イメージを子どもや学校だけに限定しないとともに、それを「教える-教わる」関係から解放することにより開かれてくる様々な可能性および課題について考察していく。 第三に、「教育現場における心理社会的課題及び必要な支援」を考える際に、「教えこみ」から「学びあい」への転換こそが、教育実践として有効であることを、単なる知的理解としてだけでなく、体験的に味わってもらう。具体的には、受講者どうしでペアやグループを組み、お互いの話を傾聴しあう実習を行うことなどにより、親や子ども達、悩みを抱えた教師などに対する接し方を実感してもらい、コミュニケーション問題の解決に不可欠なスキルの基本を経験できるように配慮する。 学期途中と学期末とで2回程度レポートを実施し、それらを基本として成績評価する。この際、単に「こなす学び」の域にとどまらずに、「創り出す学び」の域に達しているかどうかが、評価ポイントの一つになる。なお、授業出席等の日常的要素は、原則的に加点要素として扱う。 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 佐藤晴雄・佐々木英和 社会教育経営実践論 放送大学教育振興会 978-4-595-32315-7 講義内容に沿う形のプリントやパワーポイント等も配布する。 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time 臨床心理学概論 担当教員 佐々木 英和 担当教員 石垣 琢麿 所属 心理・教育学 所属 心理・教育学 曜限 曜限 対象 対象

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