1年 文科 理科 2年 文科 理科 月 5 A 1年 文科 理科 2年 文科 理科 火 2 A 時間割コード 時間割コード 総合科目 B(国際・地域) 50207 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 50294 講義題目 授業の目標概要 成績評価方法 教科書 ガイダンス 開講 授業科目名 文化人類学Ⅱ 開講 授業科目名 現代文化人類学 人類学的思考を身につけるー映像/イメージによる今日的アプローチー 文化人類学(以下「人類学」と略)はもともと、世界の諸民族を研究する「民族学」を原点とする学問だった。しかし、今日の人類学はそうしたイメージからかなり遠いものになっている。「未開」や「伝統」はもはや人類学の中心的テーマではなく、今日の人類学者は、例えば先端科学のラボやインターネット上の世界などもフィールドワークの対象にするようになった。そのような現代人類学は、人類学の過去の学問的遺産とどのように連結しているのか。そして、そうした伝統の上に立つ現代人類学は、どのような独自の知見を我々にもたらしてくれるのだろうか。 過去から現在そして未来の人類学へと向かう、こうした流れの全体を見通すために、映像(写真を含む)は有益な土台となる。人類学者はフィールドワークという作業をつねに重視してきたが、そこで大事なのは、「言葉で表現されたもの」と同じかそれ以上に、「言葉で表現されていないもの」であって、映像は、うまく使うならば、この後者(およびその前者との関係)をダイレクトの感じ取らせてくれるのだ。それゆえこの授業では、映像的素材を見ながら、フィールドの現場を間近で想像しつつ、古典的および現代的な人類学の独特の思考方法を学んでいってほしいと思う。 かつて「文化」、「社会」は人類学の基本概念であった。しかし実は、人類学は「文化」、「社会」の概念なしでも十分にやっていけるし、そういう考え方のほうが人類学的思考の今日的な現場に接近しやすいとも考えられる。この授業でのキーワードは、従って、社会・文化を次第に離れ、イメージ・自然・身体といったものになっていくはずである。このあたりの事情は、授業全体を追うなかで、少しずつ確実に理解していってもらえると思う。 ・学期末試験を行う 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 箭内匡 『イメージの人類学』 せりか書房 978-4796703734 第一回授業日に行う。/Will conduct guidance at first time フィールドワーク論 何事かが生起している現場に身を置きつつデータを収集し、そこから新たな知見を得て思考を鍛えていくことの重要性は、今や人文学・社会科学・自然科学の多くの分野で指摘されている。文化人類学は、まさにそうした学的営みとしてのフィールドワークを方法論の支柱に掲げてきた学問分野である。 しかしながら、他の学問分野でフィールドワークの重要性が強調されるようになったのとは裏腹に、1980年代以降のいわゆる「ライティング・カルチャー(Writing Culture)」ショックによって、文化人類学分野においては、エスノグラフィ(民族誌)を書くこと、およびその前提としての(かつそれと不可分な営みとしての)フィールドワークをすることに、より反省的であることが求められるようになった。とはいえ、エスノグラフィを書くこともフィールドワークをすることも、人類学の主要な方法論であることには変わらない。 本授業では、フィールドワークに関する基本的な論点を整理することを通して、改めて人類学的フィールドワークとは何かを初歩から考えたい。 数回に一度書いてもらうコメントペーパー(30%: 出席点を兼ねる)とともに、学期末にエッセイ課題(70%)を提出してもらう。 コメントペーパー、学期末エッセイ課題ともに、所定の期日内にUTOLを通じて提出してもらう。 コメントペーパーに関しては、適宜フィードバックを行う。 教科書は使用しない。/Will not use textbook 特に行わない。/Will not conduct guidance 担当教員 箭内 匡 担当教員 津田 浩司 所属 文化人類学 所属 文化人類学 曜限 曜限 対象 対象
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