2023Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 31614 金 1 環境に優しい化学のものづくりを考えよう 授業の目標・概要 (授業の概要) 化学は我々の生活を豊かにする様々な物質をつくることに貢献しています。その過程においては、地球規模の環境問題や公害問題など様々な環境問題を引き起こし、また現在でもそれらの要因となっている例も少なくありません。一方で、環境に優しい化学のものづくりを目指したグリーンケミストリーやサステナブルエンジニアリングといった考え方が生まれ、近年の環境問題への関心の高まりからそれらの重要性はさらに高まっています。 このゼミナールでは、環境に優しいものづくりを目指す化学の考え方を学び、それを活用して、課題の発見と解決策の提案ができるようになることを目標とします。 まず前半で、ある化学製品の合成プロセスを例として取り上げ、それが環境に優しいかどうかをどのように考え、評価し、改善策を提案するかについての基礎的な考え方を、議論や演習を通じて身につけます。 後半では、グループごとにテーマを設定し、対象とするものづくりの評価と改善策の提案に取り組んでもらいます。テーマについてもグループで議論して設定してもらいます。身近な化学製品に注目するのも良いですし、化学のものづくりを幅広に捉えた対象(例えばエネルギーや料理など)に設定するのでも構いません。 (授業の目標) ・環境に優しいものづくりを目指す化学の考え方に触れ、課題の発見と解決策の提案ができるようになる ・自身の考えを他人に伝え、また他人の考えを理解し、それらを課題解決等に役立てるコミュニケーションの基礎を身につける 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、工学/化学システム工学、環境学、化学製品、グループワーク 教科書 ガイダンス 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31615 金 1 授業の目標・概要 概要: 「生命」は化学物質の変換を巧みに行い自律的に活動する複雑なシステムです。また「分子」はそれら化学物質の基本的な構成単位であり、その機能の発現において中心的な役割を担っています。生命や分子を「化学」の視点から眺め理解することは、我々自身やまわりの現象を深く知る上で欠かすことができません。 私たちは「化学」の力を使い、「分子」をデザインすることで自らの創造力を具現化することができます。これによって天然に存在する分子を模倣したり、自然界には存在しない人工的な分子や素材を創り出したりすることで、これまでにない全く新しい機能を持たせることも可能になります。これらのアプローチは生命現象の理解や病気の治療法の考案など、人類社会が抱える数多くの問題を解決する⽷口を提供します。 本ゼミナールでは生命体が我々の脳に高度な機能を与えるためにとったストラテジーの解明や、脳の機能が異常を示した際(=病気)の解決策について、化学や分子の視点から文献調査やディスカッションを通じて主体的に考えることを主眼にしています。最終的にオリジナリティの高い提案を行うことを目標に進めていきます。 授業の目標: •解決すべき 問題に対して自ら課題を設定し、解決法を提案する主体性を育成する。 •グループによる課題設定。進捗状況の共有、プレゼンテーションの実施、質疑応答など共同作業におけるスキル、グループワークにおける主体的な関わり方を身につける。 •自然科学における論理的思考法、批判的思考法、建設的な議論などの組み立て方について学ぶ。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、化学/生命科学、脳神経、タンパク質工学 教科書 ガイダンス 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 化学で脳の謎を解く 科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 科学の技法:アクティブラーニングで学ぶ初年次ゼミナール理科 東京大学出版会 秋月 信 平林 祐介 工学部 工学部

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