2023Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 31590 火 3 授業の目標・概要 授業の目的: ・英語原著論文の基本的な構成を知り、そこから有益な情報を抽出するための基本的技術を習得する。 ・実習を通して、コミュニケーションツールとしての発表スライドの構成方法を習得する。 ・アリの観察を契機に、身近な生物多様性の重要性への意識を涵養する。 授業の概要: アリは群れで生活する「社会性昆虫」の一種である。群れとしての行動によって、アリは一個体では実現しえないような大規模な構造(巣や行列など)を実現することができる。構造が生成するメカニズムは、生物学における「自己組織化」現象の典型例として研究が進められてきた。 本授業においては、アリの社会が示す興味深い群れ現象を報告した英語原著論文を読解するところから始め、野外で採取した実際のアリを用いて群れ現象を測定することを試みる。グループワークの成果のプレゼンテーションを行うことで、効果的なスライド構成方法についても学ぶ。視点の異なる他受講生との活発な議論を希望する。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。受講生の主体的な参画を望みます。 成績評価方法 授業のキーワード 授業のタイプ「問題発見・解決型」、進化生物学・生態学・野外生物学、動物行動学・システム生物学、社会性昆虫(アリ) 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 教科書 ガイダンス 31591 火 3 授業の目標・概要 鳥、魚、さらにはバクテリアといった生物(アクティブマター)はしばしば巨大な群れを作って運動することが知られています。このような現象を理解するために、多くの研究が行われてきましたが、その機構については現在も十分なコンセンサスが得られていません。この授業では、自発的な運動を行っている構成要素(モデル生物)が集まった場合に、どのような振る舞いをするか?それはどのような意味があるのか?実際の現象を説明しうるか?といったテーマについて、皆さんがモデルを立案し、議論し、考察・解析を深めてゆきます。教員はなるべく後方支援、あるいは監督者という立場に徹したいと思いますので、参加者の皆さんの能動的な参加を期待します。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード アクティブマターの物理、集団運動・群れ、相互作用、数理モデル 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31592 火 3 授業の目標・概要 この授業では、先端科学技術研究センター(先端研)が位置する駒場リサーチキャンパスを舞台に、世界と競い合う最高水準の先端科学技術を体験してもらいます。最先端研究が、キャンパスの殻の中に閉じこもる旧来型の研究ではなく、学術の進展や社会の変化に機動的に挑戦して人間と社会に向かっていることを、この授業で実感できるはずです。先端研の根幹の研究領域(環境・エネルギー、情報、材料、生物医科学、バリアフリー、社会科学)の中から、今年の講義では、基礎的な概論とともに3つの話題を紹介します。基礎から最新のトピックまでざっくりと体験できるはずです。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 自閉スペクトラム症、当事者研究、共同創造、物性物理学、第一原理計算、磁性・超伝導体、太陽電池、薄膜成長、分光 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 教科書 ガイダンス アリの巣で体験する自己組織化現象 鳥や魚はどうして群れるのか? 先端研究の現場を「体験」する 科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 土畑 重人 古川 亮 近藤 武夫 教養学部 (生物部会) 生産技術研究所 先端科学技術研究 センター

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