2023Sシラバス
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初年次ゼミナール理科 31572 火 1 授業の目標・概要 授業の概要: 高分子ゲルは、高分子の網目と溶媒が相溶した状態で共存している物質である。大量の溶媒を含みながらも、固体として振る舞うために、たとえば水を固化したゲルはコンタクトレンズに、電解液を固化したゲルはリチウムイオン電池に用いられている。このように、溶媒の特徴を残したまま、固体化できる点が最大のメリットであり、さまざまな用途に用いられている。その中でも、水を多く含むハイドロゲルは、人体と類似した組成(ヒトの軟部組織の70%は水である)を有している点で、興味深い材料である。この類似性から、ゲルを理解することは、物質としての生命体が従うべき物理法則を理解することにもつながる。また、ハイドロゲルは、生体に優しいバイオマテリアルとしても注目を集めている。本講義では、ゲルという材料を題材として、その化学的な性質、物理的な性質、そして医療への応用について、化学・物理学・材料科学・医学に精通したエキスパートと共に学ぶ。 授業の目標: ・解決すべき問題に対して自ら課題を設定し、解決法を提案する主体性を育成する。 ・グループによる課題設定、進捗状況の共有、プレゼンテーションの実施、質疑応答といった共同作業のスキル、またグループワークにおける主体的な関わり方を身に付ける。 ・自然科学の研究技法を通じた論理的思考法・批判的思考法、建設的な議論の組み立て方を身に付ける 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード ゲル、医療用材料、医工連携、アントレプレナー 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31573 火 1 授業の目標・概要 システムダイナミクスは、多数の変数とその相互作用の数理的因果関係をグラフィカルな表現を用いてモデル化し、コンピュータシミュレーションによってシステムの動的挙動を解明する手法である。この手法は1970年代に人類の未来を予測したローマクラブレポート「成長の限界」で有名になり、以来、生態系や経済社会系などの複雑システムの解析手法として用いられている。本ゼミでは、主に力学系、生態系、経済社会現象などを題材に、システムダイナミクスによるシステムモデリングの基礎を修得するとともに、加えて各自が興味を持つ対象のモデリングを通じて応用力とシステム思考力を養う。 出席、発表、発表会での質疑への参加、レポートに基づいて行う 成績評価方法 授業のキーワード システムダイナミクス、シミュレーション、システムモデリング、一般システム理論、未来予測 教科書 ガイダンス プリントを配布する。/Will distribute handouts 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31574 火 1 成績評価方法 授業のキーワード 論文読解型、スポーツ・身体運動科学、運動・トレーニング、ダイエット、ヘルスリテラシー、グループワーク 教科書 ガイダンス 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 ゲルと生命:医療x物理x化学 システムダイナミクス入門 身体づくりの科学 科学の技法:アクティブラーニングで学ぶ初年次ゼミナール理科 東京大学出版会 酒井 崇匡 古田 一雄 佐々木 一茂 (スポーツ・身体運動部会) 授業の目標・概要 身体づくりは「体力、体形、体組成などを変化させることを目的とした行為全般」と定義できる。こうした行為は、程度の差こそあれ誰もが日頃から自然に行っており、それゆえ世の中には「身体づくりにまつわる情報」が溢れている。しかし、これらの情報はどこまで信じてよいのか、どの点で間違っているのか、自らの健康づくりにどのように生かせばよいのか、などについて客観的かつ論理的に判断することは専門家でも容易ではない。 この授業では、身体づくりにまつわる様々な情報の中から興味ある説を一つ選び、その根拠となる文献等を読み込み、その説の妥当性や問題点について考察し、その成果を他者に分かりやすく伝えるという一連の過程を通じて、受講者が下記のサイエンティフィック・スキルの基礎さらにはヘルスリテラシー(必要な健康情報を入手し、活用する能力)を身につけることを目標とする。 1)文献検索法 2)論文読解力 3)分析的・批判的思考法 4)プレゼンテーション力 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価する。 工学部 工学部 教養学部

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