2023Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 人文社会系の学問では、まとまった分量の文章を読んで理解することがあらゆる研究の基礎となる。研究の過程では、平易とは言えない文章に出会うこともある。文章そのものが難解である場合もあり、時代背景や社会状況を理解しなければ、作成者の意図が把握できない場合もある。この演習では、人文社会(および自然科学)の広い領域にわたって議論を展開している北一輝『国体論及び純正社旗主義』を題材にし、全体を通して読むことによって、歴史的文献を理解するとはどのようなことであるのか修得し、さらにそれをもとに自身の主張を組み立てていく方法について学ぶことを目的とする。 【学術分野】法・政治 経済・統計 社会・社会思想史 国際関係 歴史学 国文・漢文学 文化人類学 哲学・科学史 心理・教育学 人文地理学 【授業形態】ディシプリン型 フィールド型 文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 北一輝『国体論及び純正社会主義』(1906年)を初年次ゼミナール文科 31761 水 3 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード 大日本帝国憲法、天皇制、進化論、恋愛 教科書 ガイダンス プリントを配布する。/Will distribute handouts 書名 北一輝思想集成(2005年) 著者(訳者) 北一輝 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31763 水 3 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 2020年以降、コロナ禍で一時休館を余儀なくされた美術館の多くが、バーチャルツアーの公開やギャラリートークの配信などを実施した。これらの取り組みはオフライン展示の代替措置としての意味が大きかったが、デジタルツールやインターネットを活用した新たな展示の可能性を提示するものでもあった。展覧会のあり方について、現状と課題、今後のあるべき形などを、関心のある例を各自自由に選択し、議論してもらう。 主な分析対象は一人一件を原則とするが、問題を論じるうえで必要な場合は、複数の展示の比較対照を行ってもよい。いわゆるファインアートを取り扱う美術館のほか、博物館、文学館、歴史館など、多様な展示内容から関心のあるテーマを選んでほしい。 授業形態は、人文学全般に通じる小論文の書き方を学ぶディシプリン型であると同時に、特に展示解説の内容を論じる場合には文献批評型でもあり、現実もしくはサイバー空間の展示会場を訪れるフィールド型でもある。課題を互いに発表することを通して、プレゼンテーションおよび小論文の完成度を高めてゆく。 【学術分野】国文・漢文学(ただし、広く展示に関わる内容を対象とする) 【授業形態】ディシプリン型・フィールド型・文献批評型の複合形態 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 美術館、展覧会、オンライン展示 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 読んで理解し議論し書く。 展覧会の未来を考える 書肆心水 岡本 拓司 永井 久美子 哲学・科学史 国文・漢文学

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