2023Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 パース(Charles Sanders Peirce 1839-1914)とソシュール(Ferdinand de Saussure 1857-1913)によって構想を示された一般記号学/一般記号論なる学問は、その後、発展し、バルト(Roland Barthes 1915-1980)たちによって、ファッションなどの文化現象を、「記号とそれが指し示すもの」という枠組みのもとで解釈する文化記号論を生みだした。石田英敬(2020)『記号論講義――日常生活批判のためのレッスン』 (ちくま学芸文庫)を導きの糸として、文化記号論の発想法を身につけた後に、身の回りの文化現象を文化記号論で解釈できるようにしていく。 【学術分野】法・政治 経済・統計 社会・社会思想史 国際関係 歴史学 国文・漢文学 文化人類学 哲学・科学史 心理・教育学 人文地理学 【授業形態】ディシプリン型 フィールド型 文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 初年次ゼミナール文科 31787 金 3 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード 記号論、ソシュール、パース 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 文化記号論入門 廣野 喜幸 哲学・科学史

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