2023Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 歌は私たちのごく身近に溢れている。私たち自身でもしばしば溢れさせている。何のために歌はあるのか。私たちにとってそれはどのような意味を持っているのか――。この問題を考える方法はさまざまにあるだろう。本ゼミナールでは、八世紀に成立した『古事記』を読むことを通じてこの問題に迫りたい。歴史書のはずの『古事記』にも歌が溢れている。さまざまなかたちの歌がさまざまな場面で歌われている。歌とそれを生み出した場面との関係、歌のしくみなどを読み、考えることを基にして、その他の詩や歌、歌謡曲なども必要に応じて参照しながら、歌とは何なのかを参加者全員で考えたい。 この活動を通じて「共通目標」にかかげたアカデミックスキルの習得も可能になると考える。 【学術分野】歴史学 国文・漢文学 文化人類学 心理・教育学 【授業形態】文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 初年次ゼミナール文科 31783 金 1 歌とは何か――『古事記』を通して考える 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード 【入力可】、歌、詩歌、歌謡曲、古事記 教科書 ガイダンス 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 倉野憲司(校注) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31784 金 1 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 現代社会において、内戦やクーデタ、民主主義の後退、ポピュリズムの台頭といった様々な問題が発生している。このような国内の事象は、国際政治の影響を受けていることが少なくない。同様に、国家間紛争や国際制度にも国内政治の変化が影響を及ぼすことがある。この授業ではこういった国際政治と国内政治の連関に注目しながら、政治現象について理論的に考察する。 文献講読については、国内の学術雑誌に掲載された日本語論文の中から、国際政治と国内政治を関連付けて論じているものを輪読する。アカデミックな論文の講読を通じて、これらの事象に関わる事例を知るだけでなく、学術論文における「問い」の立て方や「理論」の組み立て方、実証のあり方といったリサーチデザインについて理解する。その上で、グループリサーチでは自分たちでリサーチデザインを立て、授業での報告を経て最終的に小論文としてまとめてもらう。小論文は、基本的にグループリサーチをもとに個人で作成することになる。 この授業では基礎的なアカデミックスキルを身につけると共に、論理的に思考する能力を養うことを目標とする。 【学術分野】 国際関係 【授業形態】 ディシプリン型 文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 国際関係論、国際政治、比較政治、国内政治 教科書 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 ガイダンス 国際政治と国内政治の連関 古事記 岩波書店 岩波文庫 徳盛 誠 九島 佳織 所属なし 国際関係

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