2023Sシラバス
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大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 情報通信技術(ICT)と地理情報技術(GPSなど)の発達・普及に伴い、多種多様なものを「地図で見せる」ことが容易になった。こうした地図による「可視化」は、複雑な物事をわかりやすくして伝えるという意義を有しているが、様々な社会的・倫理的問題を抱えている。 この授業では、地理学・地図学・地理情報科学の立場から、世の中に存在する様々な地図(新聞、雑誌、テレビ、ウェブサイト、屋外看板などで目にする地図)について批判的に思考し、地図による可視化の社会性(より広く言えば、地図と社会の関係)を考える。具体的には、担当教員による地図批評に関する講義、受講生による研究テーマの設定、先行研究のレビュー、地図批評の実践(必要に応じてフィールドワーク)、それらの結果に関する報告・議論(ディスカッション)を行う。最終的にそれらを踏まえて小論文を作成してもらう。 【学術分野】人文地理学 【授業形態】ディシプリン型・フィールド型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 初年次ゼミナール文科 31766 水 4 授業の目標・概要 【共通目標】 成績評価方法 授業のキーワード 地図学、地理情報科学、地図批評、可視化 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31767 水 4 授業の目標・概要 【共通目標】 大学では「問い」の「答え」を探求する前にまず「問い」自体を自分で見つける必要があるという点を理解し、学ぶ姿勢の根本的な転換を目指す。授業を通じて「問い」の立て方、「理論」についての考え方、「研究方法」の設定の仕方、学術資料の収集の仕方、議論の根拠の導き方、論述の組み立て方などのアカデミックスキルに触れ、それらを習得する。また、自分が取り組む「問い」が学術的・社会的に意義のある「問い」であることを主張する必要性を理解する。 「問い」の「答え」を導くに当たって必要な、先行研究の理解とオリジナリティの主張の方法(剽窃の防止を含む)、議論と根拠の関係などといったより基礎的な作法および図書館などの研究リソースの利用方法を、第2回の合同授業で学ぶ。 【この授業の目標・概要】 人類の来し方とこれからを考えるとき、決して無視することのできないウエイトを占めるものの一つが戦争である。にもかかわらず、戦争・軍事についての研究は、どの学問分野においても立ちおくれており、歴史学も例外ではなかった。そのようななか、近年ようやく歴史学の関心・手法から戦争や軍事を研究する「新しい軍事史」という潮流が、ヨーロッパ史を中心に西洋史・東洋史・日本史の各分野に広がりつつある。 このゼミナールでは、戦史学・戦術研究や政治学・国際関係論からではなく、文献史料に基づく歴史学の一分野としての軍事史を取り上げ、研究文献を講読・検討してその関心・動向・手法について学ぶ。それを通して、アカデミックルールと歴史学の手法を学ぶとともに軍事史ひいては歴史学について理解を深め、人類の過去と現在、そして未来を根拠をもって考える足場とすることをめざす。 【学術分野】歴史学 【授業形態】ディシプリン型 文献批評型 出席、発表および議論への貢献等の平常点と小論文とで判断する。 成績評価方法 授業のキーワード 歴史学、新しい軍事史、戦争、軍隊、史料、先行研究 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 ──歴史学のなかの軍事史研究 地図から社会を考える 軍事研究をしよう! 田中 雅大 杉山 清彦 人文地理学 歴史学

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