2023Sシラバス
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2年 文科 理科 S 1年 理科 2年 理科 S 時間割コード 時間割コード 全学体験ゼミナール 31517 授業の目標概要 31529 授業の目標概要 開講 オホーツクの自然と文化遺産に開講 最先端メディカルゲノム サイエンスを体験する ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 南北に長く連なる日本列島では、地域ごとの気候環境に応じた生活様式が生まれ、また隣接大陸の諸文化との影響関係もあいまって、各地域社会は多様な歴史を歩んできました。北海道のオホーツク海沿岸地域はそうした特徴が顕著な地域の一つです。一年を通じて乾燥傾向にあり、冬季は寒さの厳しい地域です。北東からの強い季節風は沿岸にそって砂丘を発達させ、真冬には流氷を吹き寄せることでも有名です。ただし、冬には氷に閉ざされるこの土地も、アザラシやトドといった海獣類にとっては豊かな恵みの海でもあり、人々にこの地方特有の生活の糧をもたらしてきました。 こうした独特の環境を背景に、オホーツク海沿岸地域では古くから独自性の高い物質文化・精神文化が発達してきました。本ゼミでは、オホーツク海沿岸地域の歴史を長く研究してきた人文社会系研究科附属北海文化研究常呂実習施設を拠点に、オホーツクの自然とそれが育んできた文化、それらの相互関係を、文化遺産を通じて学びます。具体的には、座学とエクスカーションを通じてオホーツク地域の地形景観、植物相、動物相を理解してもらいます。そのうえで、こうした自然を舞台として育まれた人類文化を、生業や居住のあり方、社会や精神文化のあり方に着目しながら、実際の出土遺物や遺跡現地の見学を通じて探究します。これらの理解を通じて、人と自然の歴史的関係を体験的に学び、日本列島の多様な地域文化とそれが育まれるメカニズムについて、オホーツク地域をフィールドに自らの体験を通じて考えてもらうことを目指します。 このオホーツク地域を代表する遺跡に、史跡・常呂遺跡があります。常呂実習施設が中心となって調査を進めてきた遺跡で、縄文文化から擦文文化・オホーツク文化にかけての2,000を超える竪穴住居跡が砂丘上の林の中にいまも窪みとして残る姿は壮観です。国の史跡として現在整備が進む史跡・常呂遺跡をケーススタディとして、文化遺産の保護についても学びます。 文化遺産は化石化した歴史ではありません。文化遺産を通じて人と自然の相互作用を読み解くことができ、そこから現在や未来を照らす多くの示唆を得ることができます。オホーツク地域を舞台に、文化遺産の今日的解読に取り組んでみましょう。 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 メディカル情報生命専攻に所属する教員・若手研究者が、それぞれのキャンパスで実施する体験的プログラムに参加し、現代生物学・基礎医科学研究の最先端の現場を体験することができます。 合わせて、実施キャンパスの見学説明等も行いますので、実際の大学院での研究がどんな雰囲気のところで、どのように行われるのかを直接肌で感じ取り、今後の進路選択にも役立つ貴重な経験が出来るでしょう。 ★履修ガイダンスとして、下記メディカル情報生命専攻HPの「カリキュラム」→「教養学部生へ」→『全学体験ゼミナール』を是非訪問してください。 『Sセメスター開催予定プログラム』 (1)谷川 千津 先生『個別化医療体験~世界最大級のバイオバンク見学つき~』 ※ 詳細や更新内容については、メディカル情報生命専攻のホームページ 【URL】: http://www.cbms.k.u-tokyo.ac.jp に掲示するので随時確認してください。 ※ 各プログラムは、それぞれの実施キャンパス、実施期間、予定日時が異なります。また、UTASへの履修登録に加え、別途メールで実習申込を行い採択される必要があります。詳細情報は「授業計画」を参照してください。 講義題目 学ぶ 講義題目 担当教員 森先 一貴 担当教員 松田 浩一 所属 曜限 単位 文学部 集中 所属 曜限 単位 新領域創成科学 集中 研究科 2 2 対象 対象

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