2023Sシラバス
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1年 文科 理科 2年 文科 理科 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 ●授業の目標 東京大学大学院農学生命科学研究科の附属施設である田無演習林においては、地域貢献の一環として、身近な樹木に親しみその特徴を知る「子ども樹木博士養成講座」(以下、「樹木博士」と略す)を春と秋の年2回実施しています。このような森林ガイドイベントはあちこちで催されており、その実施には多くの場合ボランティアが重要な役割を果たしています。しかし、現状としてイベント主催者側とボランティア側の希望がマッチングされる機会は十分でなく、前者には人手不足、後者には出番の不足の問題があるように見受けられます。本講義では、「樹木博士」に参加し実際に森林ガイドを担当することをつうじて、森林ガイドイベントの運営側やボランティア側の立場について考えを深め、最終的にはボランティアがいっそう活躍する未来についての具体的な議論につなげます。本講義で得られる体験や視座は、みなさんの今後のボランティア体験をより深いものにするだけでなく、将来みなさんがボランティア組織の運営側に立った際にも大いに活きてくるでしょう。 ●授業の概要 講義は駒場キャンパスでの座学と西東京市の田無演習林(一部は駒場)での実地実習で構成されています。座学では、総論として森林インストラクター制度の概要と森林ガイドボランティアの現状、また「ボランティア」概念の概要や変遷、具体論として「樹木博士」などイベント等の運営事例について、とくにボランティアの関わり方に重点をおいて学びます。実地実習では、「樹木博士」での森林ガイドボランティアの実践に備えるため、教員が実際のイベントを模してみなさんを指導します。基本的な樹木識別法だけでなく、樹木の特徴をわかりやすく伝えるためのポイントや、イベント参加者の自然体験をより深めることに役立つ「気づき」の「わかちあい」を促す方法、またイベント実施時の安全衛生リスク管理などを身につけて頂きます。また、上記のボランティア体験と学びを相対化することを目的として、森林あるいは科学館でガイド等のボランティア活動をしている一般市民、またはそうしたボランティア組織の管理者を対象に聞き取りをおこなう予定です。総まとめとして、田無演習林を具体例として、ボランティアがよりいっそう活躍できるための課題とその解決策について議論します。 ●「樹木博士」の概要とボランティアに求める役割 田無演習林での「樹木博士」は、子供を対象とした10~30種類の樹木についての体験学習イベントです。ここ最近は、地域の小学生を中心に例年30人前後の参加があります。難易度別にいくつかのグループに分かれた参加者は、午前中にガイドの解説を聴きながら見学路を一周りして樹木の特徴と名前を学習し、午後には学習した樹木の枝を見て名前を当てるテストに取り組みます。テストの後、自然に親しむネイチャーゲームなどのアクティビティを楽しみます。学生のみなさんには、ボランティアとして森林ガイド(樹木解説の講師役)および、アクティビティ実施のリーダーを務めていただきます。テストの正答率にこだわる必要はありませんが、参加者が森林や樹木に興味をもち、それを持続させられるような働きかけをしてください。また、参加者が楽しく安全に過ごせるよう努めることも大切な役割のひとつです。実践に先立って座学や実習をつうじてじっくりとみなさんを指導しますので、現時点で知識や経験がなくても大丈夫です ●講義予定 ①4月14日(金)2限:オンラインガイダンスおよび森林ガイドボランティア総論 ②4月21日(金)2限駒場:対面ガイダンスおよび森林ガイドボランティア総論(内容は4月14日と同様です) ③4月28日(金) 2限駒場:樹木観察のポイント/駒場の樹木を知る ④5月14日(日)田無演習林:「樹木博士」やネイチャーゲームの体験 ⑤5月19日(金)2限駒場:イベント等の運営、とくにボランティアの関与についての具体論/ネイチャーゲーム実施方法についての打合せと議論 ⑥5月21日(日) 田無演習林:樹木解説やネイチャーゲーム実施の予行演習 ⑦5月26日(金)2限駒場:導入を考える/樹木解説の練習 ⑧6月4日(日)田無演習林:「樹木博士」の実践 ⑨6月9日(金)2限駒場:聞き取り調査(下記)の準備 ⑩6月11日(日)ボランティア活動に携わる市民あるいはボランティア組織管理者への聞き取り/ボランティアの未来についての議論 金 2 S 1年 文科 理科 S 時間割コード 時間割コード 全学体験ゼミナール 31484 授業の目標概要 31495 授業の目標概要 開講 体験して考える森林ガイド ボランティアの現在と未来 開講 じっくり学ぶ数学 I ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 数学を学ぶ上で微積分学と線型代数学は最も基本的なものです。そこで、論理的な順番には余りこだわらずに、微積分学や線型代数学における基本的な考え方を順番に取り上げて、何をどう考えているのかとか、何がアイディアなのかということをなるべくはっきりした形で説明してみようと思います。それにより、正規の数学の講義と合わせて、皆さんにより良く微分積分学や線型代数学を身につけていただく助けになればと考えています。 一応、ゼミは講義形式で行おうと考えていますが、時間の余裕のある方には演習問題を解いて頂く時間を取りたいと思っています。また、文系の方でも十分理解していただけるのではないかと思いますので、文系、理系を問わず、興味のある方でしたらどなたでも歓迎します。 ※授業登録はできませんが、もう一度、数学をじっくり学び直したいと思われている2年生の参加も歓迎します。 講義題目 講義題目 担当教員 石橋 整司、 竹本 周平 担当教員 小木曽 啓示、牛腸 徹 所属 曜限 単位 農学部 所属 曜限 単位 数理科学研究科 金 5 2 2 対象 対象

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