2023Sシラバス
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時間割コード 31501 時間割コード 31533 授業の目標概要 ●プログラムについて 授業の目標概要 最近、災害が増えたと聞くことが多い。それは、本当だろうか? その災害現場に行き、何が起きたのか、どう伝えられているのか、何が被害を拡大させたのか、何が足りなかったのか等を調査し、その結果をまとめる。「将来の社会への提言」を作ってみることが目標である。 開講 ブランドデザインスタジオS 27 「遊び」をブランドデザ開講 災害現場と情報/Real disaster S site and useful information 『正解のない問いに、共に挑む』特別教育プログラムです。参加者の皆さんが今後、広く社会一般で活用し得る「共創」の手法を「21 KOMCEE (理想の教育棟)」を舞台に、東京大学×博報堂ブランド・イノベーションデザインのコラボレーションにより学んでいただきます。全回、ワークショップ形式で行われ、現役の広告会社社員、ブランド・コンサルタントがプログラム・デザインおよびファシリテーションを担当します。参加者でプロジェクトチームを結成し、チームでテーマに関するリサーチや分析、アイデア発想、プレゼンテーション制作を行ってもらうことを予定しています。 【URL】http://www.bdstudio.komex.c.u-tokyo.ac.jp/ ●テーマについて みなさんはふだんどんな遊びを楽しんでいるでしょう。誰とどこでどんなふうに遊んでいるでしょうか。あなたのお気に入りの遊びはなんですか。 平安時代末期に編まれた『梁塵秘抄』に「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動がるれ」と歌われるように、「遊び」は人間の本質に関わるものとして、古来より様々に語られ、議論が展開されてきたテーマです。 ドイツの詩人・劇作家で歴史家・思想家でもあったフリードリヒ・フォン・シラーは「人間は文字通り人間であるときだけ遊んでいるのであって、遊んでいるところでだけ真の人間なのだ」と書き、オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガは「人間の文化は遊びにおいて、遊びとして、成立し、発展した」と述べて、「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)という言葉で人間を規定しました。近年では、デジタルゲームが社会的に注目を浴び、ゲーム・スタディーズのような新たな研究領域が盛り上がりをみせる中で、古典とされるホイジンガやロジェ・カイヨワの議論が再検討されるだけでなく、ホイジンガ以前および以後の哲学における遊びやゲームへの言及もあらためて注目されるようになってきています。 また、遊びがビジネス・働き方や問題解決などの社会活動に与えるインパクトにも関心が集まり、「ゲーミフィケーション」や「Playbour」といった言葉も生まれています。たとえば、発達心理学者のピーター・グレイは「学び、問題解決、創造性は、遊び心を妨げることによって悪化し、遊び心を促進することによって改善する」として、学びやパフォーマンスに遊びがもたらす影響の研究成果をまとめています。ゲーム・デザイナーのエリック・ジマーマンは、直線的で非インタラクティブな「映像」が圧倒的な文化形態だった20世紀に代わって、システム的でユーザーの参加とカスタマイズを可能にする「ゲーム」が今世紀の文化の基軸になると述べて、21世紀は「ルーディックな世紀(遊びの世紀)」となると宣言するマニフェストを打ち出しています。 私たちにとって非常に身近で、お馴染みのことでありながら、いま、あらためて様々な議論がなされている「遊び」。今回のブランドデザインスタジオは、この「遊び」という概念をテーマとして取り上げます。 参加いただく皆さんには、「遊び」を多面的に捉え直し、「遊び」に関する課題解決や価値創造をもたらすブランド(商品やサービス)を発想し、アイデアをかたちにして世に伝えることに挑戦いただきます。 本授業のアウトプットは、東京大学教養学部教養教育高度化機構と株式会社博報堂が共催し実施している、大学生のためのブランドデザインコンテスト「BranCo!」( https://branco.h-branddesign.com/ )にエントリーしていただくことを予定しています。みなさんのアイデアをオープンなコンペティションに応募することで、外部からのフィードバックを得ることを想定します。 授業自体はSセメスターで完了しますが、上記コンテストのエントリーは11月が予定されており、みなさんの提案がプレ審査、一次審査を勝ち残った場合、2024年2月に予定されている二次審査・決勝プレゼンでプレゼンテーションを行っていただく可能性があります。そのため、本授業にご参加いただく方は、本授業で結成するチームメンバーと最長で来年の2月まで活動を行う可能性があることを想定してご参加ください。 詳しくは4月6日(木)17:30-20:30に開催されるガイダンス兼体験ワークショップで説明します。(Aセメスター以降に留学を控えている等、個別の相談には応じます。) 「遊び」とは、何か? 私たちにとって根源的であり、かつ新しい、この問いにじっくりと向き合いたい。チームの仲間と、アイデアをかたちにしたい。そんなあなたの参加をお待ちしています。 講義題目 インする 講義題目 担当教員 真船 文隆、宮澤 教養教育高度化機構 集中 正憲、山上 揚平 担当教員 酒井 慎一 所属 所属 情報学環 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 2 2年 文科 理科 曜限 単位 対象 1年 文科 理科 集中 1 2年 文科 理科 全学自由研究ゼミナール

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