2023Sシラバス
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時間割コード 31698 時間割コード 31699 時間割コード 30452 時間割コード 30248 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 開講 授業科目名 S 比較思想 開講 授業科目名 S 比較思想 開講 授業科目名 S 経済思想史 開講 授業科目名 S 社会思想史 神秘主義再考——もうひとつの知の系譜学 授業の目標:「神秘主義とは何か」あるいは「「神秘主義とは何か」とは何か」という問いについて理解を深めること。同時に、宗教思想研究に求められる基本的なものの考えかたを養うこと。 授業の概要:19世紀以降、「宗教の本質」にアプローチするうえでの特権的な主題とみなされ、数多くの思想家を惹きつけてきた一方、近代の合理主義的な知の覇権のなかで「怪しい他者」として周縁化されてもきた「神秘主義」の、複雑多岐な歴史を概観する。とくに、西洋近代に確立してくる体験中心主義的な神秘主義理解や、神秘主義のジェンダー化されたイメージを再考しながら、従来看過されてきた別様の知脈を神秘主義の歴史のなかから掬いあげることを試みる。 神秘主義は宗教の本質に直結しているという理解は今でも根強いだけに、神秘主義を問い直すことは私たちの宗教理解を問い直すことにもつながるだろう。 イスラム教の形成 2003年のイラク戦争以降、中東における地域紛争がシーア派対スンナ派という宗派対立の枠組みで語られるケースが増え、イランを中心とする諸国家とサウディアラビアなどの国々との間の国家対立に宗派の問題が重ね合わせられることが増えた。このような単純化された枠組みが信用に値するものでないことはすぐに分かるだろうが、シーア派とスンナ派の宗教上の争点は何か、その争点が政治とどのように関わり合っているのかについてはそれほど知られているわけではない。 本授業では、ユダヤ教、キリスト教という同系統の宗教と比較しながら、預言者ムハンマド没後に生まれた幾つかの争点を巡る思想史を追い、それらの争点がシーア派、スンナ派といった宗派の形成にどのように関わっていったのかを分析し、ユダヤ教、キリスト教と一線を画すイスラム教思想史の特徴を明らかにする。その上で最終的には、最初期のイスラム思想と現代のそれとの異同を明確にすることを通じて、現在のイスラム教イメージを相対化する視座を獲得してもらいたい。 経済社会に対する理解の変遷 経済や社会がこれまでどのように論じられてきたかについて概説します。アダム・スミスやケインズといった経済学者の名前は,ほかの経済学の講義でも言及されますが,より詳細に,過去の著名な思想家の人物像や学説を紹介します。 フランス革命とその後の時代の社会思想: 民主主義と独裁、政治と社会の関係をめぐって この社会思想史の授業では、過去の年度ではヨーロッパの近代形成期を主対象として、先立つ古代および中世の思想からの影響関係、16世紀前半のルネサンスや宗教改革、ホッブズやロックら契約説が形成された時期、18世紀西欧における啓蒙思想の展開と文明化の諸思想、アメリカの革命を順次扱ってきた。今年度はフランス革命とその影響を受けた19世紀の社会思想を広い観点から取り上げる。フランス革命が社会思想史的にも最重要な事件であることは疑い得ないが、その意義の評価は今なお深刻な論争の対象となっている。この革命は人民主権、民主主義、普遍的人権など今日の重要規範の起源をなすとともに、ナショナリズムの本格的な成立の起点でもあり、また残酷な独裁もここに始まっていると言える。このような多様な面を有する革命の諸相、そしてそれを解釈する政治的立場や枠組みの対立点を検討することにより、革命によって本格化して近代の秩序とは何であったのかを明らかにすることを目的とする。 担当教員 渡辺 優 担当教員 菊地 達也 担当教員 高見 典和 担当教員 森 政稔 所属 文学部 所属 文学部 所属 経済・統計 所属 社会・社会思想史 曜限 火 2 曜限 水 5 曜限 火 3 曜限 月 5 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 総合科目 A(思想・芸術)

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