2023Sシラバス
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私たちの身近にあるワンパクなタンパク質を初年次ゼミナール理科 31646 金 4 授業の目標・概要 生体内で起こるほとんどすべての生命現象はタンパク質を必要としています。タンパク質はアミノ酸が連結した高分子ですが、その配列によって機能が異なります。例えば、代謝(化学反応)にかかわるタンパク質(酵素)、物質輸送にかかわるタンパク質、貯蔵にかかわるタンパク質、運動に必要なタンパク質、生体構造を維持するタンパク質、情報を伝えるタンパク質など多様なものが存在します。我々は、これらのタンパク質を取り出し、食べることによって栄養素として、あるいはいろいろな産業応用をして、実生活に役立てています。そこで本講義では、私たちの身近にある事柄から興味深いタンパク質を選び、その性質を調べて利用法などを考えると同時に、その重要性を体験してもらいます。この経験をもとに、他の人たちに、そのタンパク質の重要性を納得してもらえるようなツールを作ることを目標とします。 【授業の目標】 ・グループワークを通じて、集団での問題設定、情報共有、討論、役割分担などコミニュケーションスキルを身につけます。 ・自分たちの知りたい科学情報を検索する手法を習得します。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 (この講義での個別評価基準) 自分で考え、自分で課題を見つけ出す 成績評価方法 授業のキーワード 問題発見・解決型、生物/タンパク質、グループワーク、ツール作成 教科書 ガイダンス 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 31647 金 4 授業の目標・概要 現在,地球の気候は1960年代から2020年の間に1.25℃の気温上昇という著しい温暖化を記録しており,2100年には2℃に達する可能性すらあります.また,温暖化だけでなく,海洋の酸性化,海面水位上昇,海洋貧酸素化といった海洋の変化も顕在化しつつあります.このような気候変動は,地球の歴史の中で起こった変動に比べてどの程度「異常」なのでしょう.このゼミナールは,大気海洋研究所所属の教員2名のリードのもと,現在の気候変動を知り,様々な側面から掘り下げて考えるとともに,その地球史の中での位置づけを考える機会を提供します.「能動的」な学びの過程を通じて,皆さんに「研究」の初歩を体験してもらうことを目指します.気候や海に関する予備知識は必要ありません.地学について学んだことのない方の履修も歓迎します. 本授業で主に行うのは,調べる,まとめる,発表する,議論する,といった作業です.この中でも,特に「議論」に重点を置きます.教員の講義を学生が聞く時間は必要最小限にし,学生が主体的に参加し進めてゆく授業となります.授業時間の多くを,グループディスカッションやプレゼンテーションの作成,それを用いた発表や討論などに費やします.上記の要素の中の「調べる」については、宿題として行うこともあります. このゼミナールは,大気海洋研究所に所属する,フィールドに出て調査を行う研究者(黒田潤一郎准教授)と,気候モデルを使って気候変動メカニズムを調査する研究者(阿部彩子教授)が担当します. 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 成績評価方法 授業のキーワード 地球と生命の歴史、気候変動、海洋、物理・地学・化学・生物、議論・調査・発表 教科書 ガイダンス 授業中に指示をする。/Will specify at class time 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 科学する 地球史から気候変動を考えよう 片岡 直行、村田 幸久 黒田 潤一郎 農学部 大気海洋研究所

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