2023Sシラバス
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皆さんの「化学」のイメージは、周期表や反応式、化合物名や成経路の暗記、さらにモル収支の計算など、覚えることばかりで計算が面倒、泥臭い実験、汚い白衣のイメージ、、、 なんて方が多いでしょうか。一方、「生命科学」のイメージは、オートファジー、iPS細胞、難病治療薬、遺伝子編集などのトピックスが最近メディアでも華々しく報道され、非常に輝いて見えるのかもしれません。しかし、「化学」と「生命科学」はとても深くて密接な関係にあります。化学の発展無しには生命科学の発展はありえません。 本授業は、「生命科学」の研究分野において「化学」が極めて重要な要素・学問であることを学び、皆さんに「今まで知らなかった"生命化学"」に出会ってもらうことを大きな目的としています。さらに、研究者という職業について深く知ること、また昨今話題となっている研究者のモラルについても考えたいと思います。研究者を公平に評価する"物差し"を皆さんとディスカッションしながら考えていきたいと思っています。 研究者を評価する物差しや化学と生命の融合領域について考えるなかで、アイディアの出し方、グループディスカッションの経験を積んでいただくことを大きな目的としています。 【授業の概要】 以下の2テーマについて、グループワークを行います。 1) 研究者を評価する物差しや化学と生命の融合領域について考える 2)「分子認識化学」「材料化学」「生命科学」をキーワードとする境界領域研究について考える グループディスカッション後、プレゼンテーション・討論することを最終的な目標として設定しています。事前準備(議論、提案、プレゼンなどの訓練)は、基本的には本講義内で行いますが、自宅に持ち帰って作業しても構いません。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 初年次ゼミナール理科 31644 金 4 「研究者」と「化学・生命科学の境界領域研究」 授業の目標・概要 【はじめに】 成績評価方法 授業のキーワード 化学(材料化学・バイオマテリアル)、生命科学、メカノバイオロジー、幹細胞、学者・研究者、グループディスカッション 教科書は使用しない。/Will not use textbook 書名 著者(訳者) 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 教科書 ガイダンス 31645 金 4 授業の目標・概要 成績評価方法 授業のキーワード 授業のタイプ:「問題発見・解決型」、学術分野:林学/林産学、木材・木質材料、木造建築、セルロース、紙パルプ 次の教科書を使用する。/Will use the following textbook 書名 著者(訳者) 東京大学教養教育高度化機構初年次教育部門・増田建・坂口菊恵編 出版社 ISBN その他 第1回授業日に行う。ガイダンス教室については掲示板等で告知する。 教科書 ガイダンス http://bit.ly/2S7zYO1 (授業の概要と目的) 木材は我々の身近にある材料であり、古くから様々に活用されてきた。現在、地球温暖化防止の観点からも木材の利活用が注目されており、木造建築や紙パルプだけでなく、セルロースやリグニンの利用といった新たな分野にも注目が集まっている。本授業では、木材を更に有効利用していく方策を皆さんとともに考え、最終的にプレゼン資料にまとめ、発表してもらいます。 (授業の目標) グループワークを通して、木材の利活用に関する課題を設定し、各自で調査・分析する。その結果を互いに情報共有しながら討論し、最終的に課題解決策にまとめてプレゼンをする。 初年次ゼミナール理科の評価方法によって評価します。 木材利用の新しい可能性 -セルロースから木造建築まで- 科学の技法:東京大学「初年次ゼミナール理科」テキスト 東京大学出版会 吉本 敬太郎 稲山 正弘、齋藤 継之 教養学部 (化学部会) 農学部

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