2023Aシラバス
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時間割コード 50137 A 時間割コード 50459 A 時間割コード 50138 A 時間割コード 50460 A 基礎科目 人文科学 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 「哲学」は古代ギリシアに始まった、としばしば言われます。しかし、二千年以上の歴史をとおして「哲学」は同一の意味や役割を有していたわけではまったくありませんでした。およそ十八世紀まで、「哲学」は現在の自然科学や社会科学の大半の領域をうちに含む総合的な学問だったのです。現在わたしたちは自然環境の変化や新しい工学的な技術の進展等に日々直面しています。そのような場合、単に人間の認識や言語の問題に関心を限定するのではなく、より広い視野から哲学のあり方を再考していくことが改めて求められているように思われます。 以上を背景として、この授業ではアウグスティヌス、トマス・アクィナス、そしてライプニッツという近代以前の三人の哲学者(神学者含む)の思想を主に取り上げながら、西欧の思想家たちがどのように人間を含む世界の構造について考えていたのかを考えていきます。 講義題目 授業の目標概要 本シラバスを入力している2023年7月26日現在、日本は新型コロナウイルス感染症の猛威(第9波)の渦中にある。既に3年半に及び行方も不明なコロナ禍にあって、最も軽視されているのは存外にも人々の「死」であるように思われる。死者数が最後に公表された本年5月9日の時点で、日本でも74600人以上の者が死亡しており、そこには74600以上の悲しみがあるにもかかわらずである。しかし、顧みれば、こうした死の軽視は今に始まったことではなく、脳死や安楽死・尊厳死の推進政策の延長線上での事態ではあるまいか。 そこで本講義では、現況の基点をなす脳死と安楽死・尊厳死の問題を主題として、死について倫理的かつ多角的に考える。そして講義の終盤では、レベルを一段上げて、M.フーコーやG.アガンベンが論じた「生権力」と「死権力」の問題を扱い、さらに「人間の尊厳」について考察する。 脳死と安楽死・尊厳死はもとより、死そのものに関して、自分の倫理的思考を錬磨することを目指す。そして、それを通じて、そもそも「倫理」とは何かを省みることを大目標とする。 講義題目 授業の目標概要 この授業では、16~19世紀イギリス史の事例を中心に、近年歴史学の領域で注目を集めている諸問題や新視角について考える。取り扱うテーマは、身体史/感情史など、文化史の領域で発達してきた問題から、日記や書簡、審問記録など「個人の語り」(エゴドキュメント)の問題、技術のめざましい進展とともにあるデジタル・ヒストリーや、市民との対話をめざすパブリック・ヒストリーと歴史認識問題など多岐にわたる。 これらをつうじて「史実/事実」を学ぶ歴史から、何が「史実/事実」とされてきたのか、その背後にある問題は何かを批判的に考える、歴史学的思考法を身につけることをめざす。 開講 授業科目名 哲学Ⅱ 開講 授業科目名 哲学Ⅱ 開講 授業科目名 倫理Ⅱ 開講 授業科目名 歴史Ⅰ スピノザと哲学 17世紀オランダの哲学者スピノザの思想を紹介していく。合わせて、17世紀以前、17世紀以後の哲学についても適宜紹介していく。 スピノザの思想はその内容を理解したとしても、そこから、自分の中で十分に消化して自らのものとするところに至るまでにはかなり時間がかかる。 講義ではじっくりと一つの哲学に取り組むための機会を提供したい。 中世哲学への遡行:人間、宇宙、そして神 死をめぐる生命倫理 西洋史の諸問題 担当教員 國分 功一郎 担当教員 高橋 厚 担当教員 小松 美彦 担当教員 後藤 はる美 所属 哲学・科学史 所属 哲学・科学史 所属 哲学・科学史 所属 歴史学 曜限 月 3 曜限 火 5 曜限 月 3 曜限 火 5 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 基礎科目 人文科学

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