時間割コード 51357 A1 最新の遺伝子治療に関する体験ゼミ 岡田 尚巳 授業の目標概要 開講 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 遺伝子治療とは、従来『疾病の治療や予防を目的として遺伝子または遺伝子を導入した細胞を人の体内に投与すること』であったが、ゲノム編集技術の躍進により、現在は『疾病の治療や予防を目的とした (1) 遺伝子又は遺伝子を導入した細胞を人の体内に投与する、(2) 特定の塩基配列を標的として人の遺伝子を改変する、(3) 遺伝子を改変した細胞を人の体内に投与する』、のいずれかに該当する行為を指す。 遺伝子(DNAまたはRNA)を細胞内に効率的に輸送し発現させるため、ウイルスベクター、化学修飾法、脂質コーティング法など様々な方法が研究されており、当研究室においてはウイルスが元々持っている細胞進入機構を利用するウイルスベクターの研究を行っている。遺伝子治療用ウイルスベクターは、遺伝性疾患を対象とした原因遺伝子の発現調節や遺伝子修復技術の活用により、難治性疾患の根本治療が期待される。また一方、予防的観点から、抗原発現を行うワクチンとしての開発も進められている。 本体験ゼミでは、遺伝子治療の現状と課題について講義を行ったのち、遺伝子治療用ベクターであるアデノ随伴ウイルスベクターを実際に作製し細胞に導入する体験を行う。当講義では、以上を通じて遺伝子治療に対する興味を惹起し理解を深めることを目的とする。 講義題目 担当教員 所属 曜限 単位 医科学研究所 集中 対象 1年 文科 理科 1 2年 文科 理科 全学体験ゼミナール
元のページ ../index.html#258