2023Aシラバス
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(物質・生命) 時間割コード 50304 時間割コード 50305 時間割コード 50701 時間割コード 50968 総合科目 E 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 開講 A 物理科学Ⅱ(文科生) 開講 A 化学平衡と反応速度 開講 A 化学平衡と反応速度 開講 A 分子システムの化学 体感して学ぶ物理科学 物理学とは、実験によって確立された一般法則や概念からなる、統一的な知識の体系である。しかしながら、文系、理系にかかわらず、多くの人々にとっては、物理学とはバラバラな知識の集合体で、入試問題のように非常に特殊な状況設定においては適用できても、現実の世界とは無関係であると思われている。このような誤解を解消したい。 この授業では、現代の物理学の体系を俯瞰的に紹介していくような一方的な講義は行わない。その代わりに、物理学上の、特に基本的な概念、法則、および手法を、実際に手を動かして実験し、体感することによって学んでいく。多くは教室や自宅でできる手軽な実験だが、放射線に関するものは物理実験室(KOMCEE East地下1階)での実施を予定している。 化学平衡と反応速度/Chemical Equilibrium and Kinetics 化学平衡と反応速度は、さまざまな化学反応を理解するうえで必要不可欠な概念である。本講義では、熱力学の基礎を踏まえ、物質間の平衡である化学平衡を導出する。さらに、化学反応が平衡状態にいたるまでの反応速度について講義する。化学平衡および反応の基礎となる気相中での反応を解説したのち、現実の化学反応で問題とある溶液中の化学反応について講義する。触媒反応・光化学反応・ラジカル反応・酵素反応・爆発反応など、具体的な事例を学習する中で化学反応の基礎の理解を目指す。 反応速度論基礎 化学反応を反応速度の観点から定量的に解釈することにより、反応機構を解明することが基礎研究では行われる。また、新材料開発や創薬研究においては反応プロセスの最適化が重要であり、その設計の基本となるのが反応速度論である。本授業では、反応速度論の基礎について講義するとともに、主に有機反応化学・高分子化学に関わるその応用例についても紹介する。 分子が協同的に形成する形・機能・ダイナミクス 身近にあふれる物質の様々な現象の解明、さらには最先端の高機能性材料の開発や新たな生命現象の発見は、分子の性質や反応、そして分子間の相互作用を理解し、「分子が組み合わされたシステム」という観点に立つところから始まる。これまでの講義では、原子・分子や化学反応をただ暗記していただけではなかっただろうか。もしくは、分子の形状や反応の仕組みを、物理の観点に立って理解することが、最先端の化学ということに終始していたかもしれない。否、化学本来の持ち味は「物質の多様性の理解」、「物質の設計と開発」である。本講義では、そのサイエンスの最先端を駒場の化学系教員が紹介する。基礎から体系立てて化学の最先端を解説する本講義を受講することで、分子や物質の多様性、分子システムという考え方を習得していただきたい。 授業科目名 授業科目名 授業科目名 授業科目名 担当教員 鳥井 寿夫 担当教員 奥野 将成 担当教員 野本 貴大 担当教員 豊田 太郎 統合自然科学科 金 2 所属 曜限 物理 火 2 所属 曜限 化学 火 2 所属 曜限 化学 水 5 所属 曜限 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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