2023Aシラバス
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(国際・地域) 時間割コード 50958 時間割コード 51078 時間割コード 50692 総合科目 B 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 講義題目 授業の目標概要 開講 A 開講 A 開講 A スラヴ・ユーラシア研究の地平 この授業は、スラヴ・ユーラシア研究に関連する分野に携わる本学教員によるオムニバス授業です。毎回異なる教員がそれぞれのテーマで講義を行うことで、学生が各分野の最先端の研究成果の一端に触れるとともに、日本では触れる機会が少ない「スラヴ・ユーラシア」諸地域の政治・社会・歴史・文化を「広く深く」学ぶことを目標とします。 「スラヴ・ユーラシア」は、かつて社会主義陣営に属していた中東欧・旧ソ連を包括する概念です。「スラヴ・ユーラシア」という語は、それを専門とする学問分野の外ではほとんど使われない上に、言語的・エスニシティ的な概念である「スラヴ」と地理的な概念である「ユーラシア」が並列しており、ぎこちない印象を与えます。しかし、そのぎこちなさが、地理的な境界、政治的な境界、言語・文化・エスニシティに基づく境界が複雑に入り組んでいるこの地域の内実をよく表しているともいえます。 必ずしも実態を正確に反映しているとはいえないものの、「スラヴ・ユーラシア」という語が術語化された背景には、冷戦期に存在した明確な政治的・軍事的一体性ではなく、歴史的にこの地域に存在してきたつながりと多様性の両方に寄り添おうとする研究者たちの試行錯誤がありました。しかし、「一体性」を取り戻すという名目で始められたロシアによるウクライナ侵攻が続く今、「スラヴ・ユーラシア」という概念と、その概念を用いる意義についても見直しが迫られています。こうした状況をふまえて、学生の皆さんには、全講義を通じて、「スラヴ・ユーラシア研究の地平」の、広がりだけでなく、その果て(限界)とその先(可能性)をも見極める意気込みをもって授業に臨んでもらいたいと思います。 和解と協力から見たアジア共同体 この授業では、アジア地域における、一国内あるいは複数の国の間での、人びとの紛争・対立・葛藤をめぐる和解と協力について、個別の事例を取り上げて論じていく。具体的には、それはどのようなもので、それがどのように想起されて継承され、その解決のためにどのような取り組みや政策がとられてきたのか、またそれが効果をもったのか、限界があるとすればどのようなものであるか、などを、それぞれの問題に詳しい研究者などに話を聞き、受講者と議論していく。「和解」は1945年以前の過去の歴史を意識しており、「協力」は現在進行形のものを含めて、今後の展開を考察したしたものが多い。 そして、それぞれの事例について知り、それを比較することで、地域文化研究のあり方を学んでいく。そうした作業を通じて、過去と現在の対立や葛藤を乗り越えて、アジア共同体をどう展望していくのかについても、受講者は講師と議論してほしい。 原則リレー講義である。第1回は谷垣と外村大が授業の進め方について説明する。 毎回の授業のテーマは以下のとおりである。本授業は、谷垣のほか、外村大、三ツ井崇が協力教員である。ゲストスピーカーは現時点では日本国内が中心であるが、海外のスピーカーに登壇いただけるように粘り強く交渉中である。 現在、決まっている地域は以下のとおりである。 朝鮮半島、沖縄、東南アジア、中央アジア 中央ユーラシアから見た世界史 近代以前の世界史の主な舞台となってきたのはユーラシア大陸である。その内陸域、すなわち中央ユーラシアの遊牧民とオアシス民こそが、世界の各地域を結びつけるとともに、地域を超えて世界史を動かしてきた。本講義では、東西交渉史の枠組みや、「中国やヨーロッパの周辺の異民族」といった見方からではなく、中央ユーラシアに視座を置いて、ユーラシア世界史の展開を概観する。それを通して、あまり知られていない中央ユーラシア史の通史を示すとともに、さらにそこから新しい世界史・地域史を照らし出すことを目標とする。 授業科目名 地域文化論Ⅱ 授業科目名 地域文化論Ⅱ 授業科目名 比較地域史 担当教員 浜田 華練 担当教員 谷垣 真理子 担当教員 杉山 清彦 所属 曜限 地域文化研究金 2 専攻 所属 曜限 地域文化研究金 5 専攻 所属 曜限 歴史学 水 5 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科

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