基礎科目 人文科学 基礎科目 人文科学 時間割コード 50124 A 講義題目 授業の目標概要 50125 A 死をめぐる生命倫理 講義題目 授業の目標概要 本シラバスを入力している2022年7月30日現在、日本は新型コロナウイルス感染症の猛威の渦中にある。既に2年半に及び行方も不明なコロナ禍にあって、最も軽視されているのは存外にも人々の「死」であるように思われる。日本でも既に3万2千人以上の者が死亡しており、そこには3万2千以上の悲しみがあるにもかかわらずである。しかし、顧みれば、こうした死の軽視は今に始まったことではなく、脳死や安楽死・尊厳死の推進政策の延長線上での事態ではあるまいか。 そこで本講義では、現況の基点をなす脳死と安楽死・尊厳死の問題を主題として、死について倫理的かつ多角的に考える。そして講義の終盤では、レベルを一段上げて、M.フーコーやG.アガンベンが論じた「生権力」と「死権力」の問題を扱い、さらに「人間の尊厳」について考察する。 脳死と安楽死・尊厳死はもとより、死そのものに関して、自分の倫理的思考を錬磨することを目指す。そして、それを通じて、そもそも「倫理」とは何かを省みることを大目標とする。 時間割コード 50432 A 哲学Ⅱ 講義題目 哲学の原典を読む 授業の目標概要 西洋哲学の基礎を、その原典に即しながら学ぶ。具体的には、古代ギリシアの哲学者アリストテレスの『ニコマコス倫理学』と、西洋中世の哲学者トマス・アクィナスの『神学大全』を中心に、基本的なテクストを抜粋し、日本語で丁寧に読解していく。関連する範囲で、他の哲学者のテクストも読解する。 時間割コード 時間割コード 50433 A 歴史学の思考法(2) 講義題目 授業の目標概要 「歴史を学んで何になるんだろう」――年号や人名の暗記に苦しんだ受験勉強の最中に、そんな風に思ったことはないだろうか。しかし歴史学とはもちろん暗記ではない。「史料に基づき過去の人間生活の事象を研究する学問」である。それは専門的な学問領域であると同時に、“歴史学的にみる・考える”という普遍的な思考力を身に付けるためのトレーニングでもある。物事を常に長期的な視野で見る姿勢、経験不可能な物事に対するリアルな推測力、「現在」を相対的に視る力――歴史学によって必然的に養われるこれらの力(=歴史学的思考)は、過去を振り返るときだけでなく、今を生き、未来を踏み誤らないためにも必要不可欠のものだろう。 こうした認識に基づき、前期課程の学生が、歴史学的思考法とは何かを知り、“歴史学的にみる・考える”力を養うことができるよう、教養学部の歴史学教員は、「歴史Ⅱ:歴史学の思考法(1)」(Sセメスター開講)と「歴史Ⅰ:歴史学の思考法(2)」のふたつの授業をリレー講義形式で行うことにした。いずれも5名ずつの教員からなり、両方受講しても、いずれか一方を受講しても差し支えないよう、内容やバランスを加味して構成してある。 歴史学の研究とは、どのような発想と手法によって進められ、その結果どのような歴史像が描き出されるのか。歴史学を専門的に学びたい学生ばかりでなく、歴史学的思考法を身につけたいと考えるすべての文科生に受講してほしい。 開講 授業科目名 哲学Ⅱ スピノザと哲学 17世紀オランダの哲学者スピノザの思想を紹介していく。合わせて、17世紀以前、17世紀以後の哲学についても適宜紹介していく。 スピノザの思想はその内容を理解したとしても、そこから、自分の中で十分に消化して自らのものとするところに至るまでにはかなり時間がかかる。 講義ではじっくりと一つの哲学に取り組むための機会を提供したい。 開講 授業科目名 開講 授業科目名 倫理Ⅱ 開講 授業科目名 歴史Ⅰ 担当教員 國分 功一郎 担当教員 山本 芳久 担当教員 小松 美彦 担当教員 杉山 清彦 所属 哲学・科学史 所属 哲学・科学史 所属 哲学・科学史 所属 歴史学 月 3 火 5 月 3 火 5 曜限 曜限 曜限 曜限 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 2年 文科 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 対象 1年 文科 2年 文科
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