全学体験ゼミナール 51383 A1 51384 A1 森のエネルギーを使いこなす 授業の目標概要 授業の目標概要 2 2 時間割コード 時間割コード 開講 開講 講義題目 講義題目 担当教員 石橋 整司、露木 聡、藤原 章担当教員 安村 直樹、齋藤 暖生、當山 啓介 雄 所属 曜限 単位 農学部 所属 曜限 単位 農学部 金 5 金 5 対象 1年 文科 理科 森の魅力をマッピング~GPSを2年 文科 理科 使ったオリジナル地図づくり~ ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 「木材資源を得る場所」、「レクリエーションの場所」、「癒しの場所」等々森林には人それぞれの活用の仕方があり、また楽しみ方がある。人々が森林に求める情報もさまざまであり、森林を対象とした情報発信には個々の情報の特性に合った多様な方法が求められるが、特に地図情報にさまざまな属性を盛り込んだフィールドマップは森林の魅力を伝えるための有効なツールである。本ゼミナールでは、「森の魅力を伝える地図づくり」をテーマに、GPS受信機とデジタルカメラを使って森林の魅力を視覚的に伝えるオリジナルの地図づくりに挑戦する。 本ゼミナールの直接の目標はオリジナル地図の作成であるが、地図づくりを通じて森林の持つさまざまな「魅力」に意識を向け、五感を使って森林を観察する機会を得ることが本質的な目的である。自らの感性を高め、五官を通してさまざまな森の情報を獲得することで見逃してきた多くの「魅力」の存在を実感して欲しい。 ※COVID-19対策として履修者数の上限を10名とする。履修希望者が多数の場合は選抜を行う。選抜方法については第1回講義を兼ねたガイダンスで説明する。 対象 1年 文科 理科 2年 文科 理科 ■全学体験ゼミナールを履修する場合は、必ずUTASでシラバスを参照し、本冊子には掲載されていない詳細な授業内容等を確認したうえで、履修登録を行ってください。 本講義は森のエネルギーを体感すること、森林管理の観点からその流通・利用(森からエネルギーを取り出して家庭等で使うまで)における問題点について学ぶことの二点を目的とする。 わが国の森には莫大な利用可能エネルギーが眠っている。しかもそのエネルギーは森林の成長に伴って毎年増え続けている。我々は森のエネルギーを薪(まき)や炭、ペレットの形で取り出して採暖や炊事などに利用することができる。 木材の用途は大きく分けて住宅用材などの用材と炭や薪などの燃材に二分できる。一般に先進国では木材消費量に占める燃材の割合は低いが、わが国の燃材割合はここ数年急速に上昇し、欧米先進国の水準(10~16%)と同程度となっている。ただし、わが国の燃材利用は発電用途が中心で欧米先進国とは内容が異なる。森林資源の豊富なわが国には身の回りにおける燃材、すなわち森のエネルギー利用の増大する余地がある。 森のエネルギー利用の増大によって、現在手入れが不足しているとされる里山や人工林の回復も期待される。現時点での、千葉および富士地域での森のエネルギー利用がどのように森林管理に関わっているのか、自身の目で確認してもらいたい。 講義の目的を達するため本講義では伐倒および薪割り、薪や炭を用いた調理・ストーブ・暖炉・風呂を体験する。普段の電気や石油・ガスそしてエアコンを用いた食事・ストーブ・空調・風呂との違いを、五感を働かせて体感する。自らの体を動かして何かを体感したい学生の参加を歓迎する。体験に際して、燃材生産の経済性や調理の薪炭消費量、風呂釜燃焼効率などの定量的なデータを出来る限り取得する。これらに加え実際に森のエネルギーを日常的に利用する世帯への聞き取り調査などを通じて、森林管理の観点から森のエネルギーの流通・利用における問題点について学び、考察する。 講義は駒場キャンパスでの講義3回(初回のみオンライン)と演習林での宿泊を伴う現地講義2回からなる。講義の定員は作業の安全上ならびに感染防止対策のため15名とする。
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